エリス流ホテル探し、やっぱ決め手はあれでしょ!
なかなか更新出来ず申し訳ございませんでした。
これからも、だらだら更新になるかもしれませんが、気長にお待ちいただければ幸いです
九州旅行から帰った数日後のお昼過ぎ、昼ごはんを食べ終わったエリスは早朝に干した洗濯物の取り込みも終わり、今日の家事は一段落ついた。
今日は路線バス運転手の健太が朝6時に出勤だったので、エリスも5時に起きてすぐに朝食を作り、健太を送り出した後に洗濯機に洗濯物を放り込んでから居間と台所を掃除した。
掃除が終わる頃に洗濯機が止まって洗濯物をベランダに干した。それからコーヒーブレイクを挟み、今度はユニットバスの掃除をする。いつも清潔に保っていないと我慢出来ないエリスは、暇があれば掃除をする。
掃除が終わると、エリスは自転車に乗り行き着けのスーパーに買い物に行った。
スーパーで晩ごはんの食材を買うのだが、朝、コーヒーブレイクの時間に視ていたテレビで、美味しそうな中華料理が映っていたので、エリスは今夜は中華にしようと考えた。
エリスは自分が好きな麻婆豆腐は外せないとして、他に餃子と春巻にしようと考えた。
麻婆豆腐の素と豆腐、餃子はフライパンで焼くタイプを選択、春巻は電子レンジで温めるだけでよい冷凍のを購入した。
更に自分の昼ごはん用にサンドイッチとサラダを購入、翌日の朝ごはん用に食パンとベーコンを購入した。
飲み物として、2リットルのペットボトルに入ったウーロン茶も合わせて購入する事にした。
スーパーで買い物をしてからマンションに帰り、一息ついていたらお昼である。
サンドイッチとサラダという簡素な昼ごはんなので、10分もあれば食べ終わる。
昼ごはんの後、エリスはしばらくテレビを視ていたのだが、ふと思い立ってベランダに出た。干してある洗濯物を触って乾き具合を確かめた。
(いい天気だからよく乾いてるわ)
取り込んでもよいくらいに乾いていたので、エリスは洗濯物を取り込んだ。洗濯物を畳んで収納ボックスにしまい込んだ。ここから晩ごはんまではエリスの自由時間である。
しかし、自由時間といっても特にする事がない。
観たい映画は昨日観に行った。買い物といっても特に買いたいものはない。
(だらしないけど、夕方までゴロゴロしているしかなさそうね)
エリスは居間の座卓を片付けて折り畳みベッドをセットして寝転んだ。
6月とあってジメジメしており落ち着かない。エリスは扇風機を回したがどうもスッキリしなかった。
エリスはニヤリとしながらベッドから立ち上がった。こういう蒸し蒸しする時にはシャワーでも浴びてさっぱりするのが一番である。
エリスは部屋のカーテンの薄い方を閉めてから着ていた衣服を全て脱いだ。そして、ご機嫌な様子でバスタオルを片手にユニットバスに向かった。
数分後、バスタオルで体を拭きながらエリスがユニットバスから居間に戻って来た。そして、バスタオルを放り投げてベッドに寝転んだ。
扇風機は自分の方に向けてある。湯を浴びて火照った白い肌に心地よい風を送り続けていた。
ベッドに全裸で寝転んだエリスの足元から上半身に向けて、扇風機から風を当てており、しばらく心地よい風に身を委ねていたが、足とお腹から胸かけてだいぶ冷えてきた。
おもむろにエリスは足を広げた。下腹部から足のつけ根あたりに生え揃ったブロンドヘアとその奥の部分に風を当てる。エリスはシャワー後のこの瞬間を密かな楽しみにしていた。
エリスは日常では絶対に露出する事のない部分に風を当てて、その快感に浸りながら数分間を過ごした。健太が居る時には絶対に出来ない姿勢である。
しかし、さすがに扇風機の風を当て続けると、全身が冷えてきた。エリスは立ち上がりレースのショーツとブラを身に付けた。
レースのショーツなので、下腹部には金色に輝く繁みの茶色い影が写しだされ、ブラには白い肌にピンク色の輪っかとこれまたピンク色の突起物が浮き上がっていた。
エリスは下着姿でベッドに寝転んだまま、スマホを操作して無料ゲームサイトにアクセスして、ゲームを楽しんでいたのだが、何かを忘れているような気がしていた。
しばらくゲームを続けていたが、エリスは今月末の日曜月曜に長野方面に旅行に行く時に、宿泊するホテルを予約するのを忘れていた事を思い出した。
エリスは健太にホテル選びま任せてほしいと、自ら志願していただけに、早く予約しておかなければならない。
健太がエリスのスマホをホテル予約サイトに登録してくれていたので、そのサイトを使いホテル探しをはじめた。
健太がホテル探しに際し出した注文は、宿泊地は長野市、長野駅から近い方がいい、料金は安い方がいい、朝食が良さそうな事であった。
エリスはサイトにアクセスしてから、検索機能を使い、希望する条件を入力していった。
日付=6月〇日、場所=長野市、部屋タイプ=ダブル、朝食=あり 、喫煙=喫煙可、表示順=料金の安い順。とりあえず、条件を入力したので、これで検索してホテルを表示してみる事にした。
検索すると17件のホテルにヒットした。料金は6000円台から20000円以上するホテルまであった。
(安いホテルが多いわね。10000円以下に条件を絞ってみてもよさそうね)
エリスは検索の条件を追加して、ホテルを絞り込んだ。それでも、まだ14件残っている。
(14のホテルを全部調べるのは大変そう。まだ何か条件を加えないと)
エリスは思案した末に、駅から徒歩10分以内という条件を追加した。
これで8件のホテルが残った。この8件を安い順に調べてみる事にした。
まずは一番安いホテル(仮名としてホテルAと呼ぶ、以降ホテルB、ホテルCと続く)から調べる事にした。
まずは宿泊料金6000円台が二件。
ホテルAは宿泊料金が一番安い、しかし、部屋の画像を見るといかにも狭い、クチコミを調べてみたら、朝食は美味しいようで高得点だが、その他は軒並み低評価、コメントに「壁が薄く隣の部屋のテレビの音が気になった」とあった。エリスはベッド上で起こるであろう出来事と、その際に自身がどんな声を出すか想像もつかず、音漏れするのは非常にマズい、この時点でホテルAは脱落。
次はホテルB、こちらは長野駅から徒歩2分という利便性が売り、画像で見る限り部屋はまずまずの広さ、朝食は普通のモーニングセット(和食、洋食から選択)、クチコミの評価は平均点。何の特徴もない普通のビジネスホテルのようだ。エリスはもう少しゆったりした部屋がいいので、ホテルBも脱落。
宿泊料金7000円台も二軒あった。
三軒目のホテルC、最近リニューアルしたようで、クチコミでは綺麗になったとの事、画像で見る限り部屋は普通、朝食はバイキング形式で好評なようだ。駅から徒歩7分、エリスはこのホテルを一応候補に残す事にした。
四軒目のホテルDは駅から徒歩3分と立地は良い、古いホテルらしく、クチコミでも古い古いと連呼されていた。ダブルルームの画像は無いが、シングルルームの画像を見る限り狭い感じ、立地以外に利用したくなる要素もなく候補から外れた。
宿泊料金8000円台は一軒、ホテルEは駅前徒歩1分と最高の立地、利用者も多いようでクチコミの数は多い。ただし、クチコミ内容はまちまちで高く評価しているのもあれば、最悪だったというのもありよくわからない。部屋の画像を見ると広さはそれほどでもないが、見た目はなかなか落ち着いた雰囲気だ。朝食は和定食か洋風モーニングセットを選択するようだ。クチコミに外国人団体客の定宿となっているようで、夜中に騒いだり朝食会場のマナーが悪いという記述があった。エリスはこのホテルを候補から外した。
最後に9000円台で三軒あった。ホテルFは長野駅から徒歩1分と立地は最高である。画像を見ると部屋はわりと広く見える。クチコミを見ると建物は古いが部屋はなかなかゴージャスという評価が多かった。また、従業員の接客レベルも高いというクチコミもあった。朝食は市内の有名なパン屋と提携しているようで、そのパン屋から仕入れた各種のパンが好評のようである。エリスはこのホテルは候補に残しておいた。
続いてホテルG、長野駅から徒歩7分、かなり大きなホテルらしく、窓からの眺めが良いとクチコミにあった。部屋の画像を見ると、なかなか豪華な雰囲気であり、広さもこれまで見たホテルの中では一番のようである。朝食はバイキング形式であるが、品数がやや少ないというクチコミがある。エリスはこのホテルも候補に残す事にした。
最後にホテルH、このホテルは長野駅から徒歩3分、部屋の画像を見ると、広さはやや広く感じられるし、見た目の雰囲気はなかなか落ち着きがある。クチコミは概ね高評価である。朝食はバイキング形式でこのホテル自慢のオリジナルブレンドカレーが好評との事、エリスはこちらも候補に残しておいた。
最終的に、ホテルC、ホテルF、ホテルG、ホテルHが残った。
安さのホテルC、立地の良いホテルF、部屋の豪華さならホテルG、全般的に高水準なホテルHといったところか。
エリスはホテルCで安く済ませるよりも、立地的に同じくらいで少し高いが豪華な部屋のホテルGの方が良いと考えた。
立地的に良いホテルFとホテルHも捨てがたい。
あれこれ思案した末に、エリスはようやくどのホテルに泊まるかを決めた。
エリスが選んだのはホテルHだった。決め手はカレーが好評だったからという単純な理由だ。エリスは朝から大好物のカレーを食べられるのが嬉しいので、ホテルHを選んだのである。
夜になって、エリスは仕事から帰って来た健太と晩ごはんを食べている時、ホテルの予約を済ませた事を報告した。
健太はエリスがそのホテルを選択した理由を、立地的な要素が決め手になったのだろうと推測した。
エリスは朝食のカレーが決め手になった事は黙っておく事にした。
ついでにダブルルームを予約した事も黙っておいた。健太が変に意識してしまったり、怖じ気づいたら困るからである。
エリスは妄想の中では、その夜の行動を何度もシミュレートしていた。実際のところ、健太よりもエリスの方が変に意識しているのであるが、エリス自身は気付いていない。
無意識にニヤニヤしながら食事をするエリスに対し、その理由がわからぬ健太はただ首をかしげるだけだった。
次回はエリスが独りでお出掛け中にナンパされるお話です。ナンパ男に対し、エリスが驚くべき対応をします。
お楽しみに




