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聖戦に舞う不死鳥たち  作者: 戯画葉異図
第一幕 邂逅し、始まる。
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【地下】とある通路

『ライブド』ミーグとコンビを組む少女。

『ミーグ』ライブドとコンビを組む少年。

   戌の刻。ライブド、ミーグ、地下の、とある通路にて。探す。


『ライブド』確か、こっちにベッドが…………。

『ミーグ』眠い……それ本当? もう、大分……歩いてる。眠い……眠い……。

『ライブド』むう……。……っ! 誰だ!


   レドラム、進行方向の暗闇より現れる。


『ライブド』なあんだ、おっさんか。

『ミーグ』レドラムおじさん……どうしたの? こんな時間に、ランプも持たずに。引きこもり過ぎて、目が慣れ過ぎちゃった?

『レドラム』俺のことをおっさんともおじさんとも呼ぶんじゃない。ああ、そんなところだよ。おかげでよく見えるぜ。両手が空いて便利ってもんだ。ところで、貴様らこそどうした? 疲れ切った顔をして。いや、根暗の小僧の方は、いつものことか。

『ライブド』こないだおっさんから教えてもらったアレ、試してきた。怖いくらいに上手くいったよ。村一個殺せた。

『レドラム』ああ、そうか。……あの程度の策、自分らで考えればいいものを……。貴様らの頭の方は、とっくの昔に死んでるんじゃないのか。……まあ、この件では、貴様らの成功は俺のメリットでもあるからな。ありがたい話だ。

『ミーグ』え、それ、どういう……?

『レドラム』いや、いや、そんなことはどうでもいい。気にするな。

『ミーグ』……あんな作戦、無理だよ。僕らじゃ思いつかない……。ほら、ライブド、怒らないで。殴ろうとしないで。

『レドラム』ふん。まあ、いい。もう休むのか? 寝室ならあっちだ。そこの角を右に曲がれ。一番目か二番目の部屋だ。三番目かもしれん。ただし、生き埋めになりたくなければ、四番目はやめておけ。天井が崩れかかっている。

『ミーグ』ありがとう……。


   レドラム、通り過ぎる。ライブド、ミーグの制止を振り切る。


『ライブド』おい、おっさん!

『レドラム』何だ、クソガキ。

『ライブド』……何でも。

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