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聖戦に舞う不死鳥たち  作者: 戯画葉異図
第二幕 探究し、知る。
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【王城】女王の寝室・四

『ラム』ゼフィオン国防衛隊を指揮する不老不死の隊長。

『リト』ゼフィオン国を治める不老不死の女王。

   子の刻。ラム、リト、王城の、女王の寝室にて。


『リト』あはははは、へえ、なるほど、それで戻ってきたんだあ?

『ラム』止めろって。寝てなよ。

『リト』あんなカッコいい去り方して、ねえ?

『ラム』僕も恥ずかしいんだよ。……だから、寝なよって。

『リト』ふふふふ、クスクスクス。

『ラム』……はあ……。

『リト』さすが、ロッドライズさんはわかってるわ。

『ラム』まるで僕はわかってないみたいに。

『リト』わかってなかったじゃない、実際。

『ラム』傷付くなあ……。

『リト』苦しんでる女をほったらかしにして、仕事に向かうなんてね、ありえないんだから。

『ラム』それもリトのためなんだって。

『リト』私、全然望んでないもの、そんなの。

『ラム』む……。いや、だから、そうじゃなくて、寝なさいって、お姫様。

『リト』寝れないわ。目が覚めちゃって。

『ラム』ほら、取りあえず目を瞑ろう……って、さっきも言ったよね。

『リト』うん、さっき言った、さっき。さっきね。

『ラム』…………。ところで、気分はいかがでしょうか、お姫様。

『リト』変わらずよ……相変わらず最悪。これでも空元気で頑張ってるのよ。

『ラム』頑張らなくていいから。ほら、無理はするなって。いい加減、眠ろう。朝には毒の検査結果も出る。そうすれば何かしら手が打てるんだ。……だから……今夜の内に何か起きたらいけないんだ。……リトこそ、わかってない。

『リト』はいはい、了解しました。お姫様は眠ります。おやすみなさい。

『ラム』おやすみなさい。

『リト』と、その前に、今度こそ、王からの命令。防衛隊隊長として、王の警護に務めるように。

『ラム』はい、かしこまりました。

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