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聖戦に舞う不死鳥たち  作者: 戯画葉異図
第二幕 探究し、知る。
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【王城】中庭を囲む回廊

『セルミニト』王家に代々仕える老齢の大臣。

『ロッドライズ』ゼフィオン国遊撃隊を指揮する隊長。

   子の刻。セルミニト、ロッドライズ、王城の、中庭を囲む回廊にて。女王の下へ向かう。


『セルミニト』ほう、では、武器類の増強とな?

『ロッドライズ』ええ、あの一件以来、兵士を志願する者が増えましてね。試験で選り抜かれるとはいえ、このままでは刀剣の類が足りないのですよ。それを姫様に願い出ようと思いまして。

『セルミニト』ほほう、ほほう、それは真に嬉しいことじゃのう。

『ロッドライズ』はい。私はてっきり、志願者は減るだろうなと予想していたのですがね。国民の、姫様に対する忠誠の現れなのでしょうか。頼もしい限りです。

『セルミニト』あの二人組、ライブドとミーグが、姫様とラム君の命を狙っているという噂は、もう町中に広まっておるからのう。そして、相手は同じ不老不死の身であることもじゃ。おそらくこの奇妙な現状が、有志たちに何かを感じさせたのじゃろうなあ。

『ロッドライズ』何か、ですか。まあ、面白半分で志願する者も多いでしょうがね。周りに流されてる者も。

『セルミニト』はっはっは。そこは、君の慧眼に期待しよう。

『ロッドライズ』ははは、期待されてしまいましたな。

『セルミニト』うむ。……ん、何ごとじゃ?


   一人の防衛隊兵、向こうから走ってくる。


『ロッドライズ』どうした、何かあったか?

『防衛隊兵』隊長! 大臣も! た、大変です! ひ、姫様の、姫様の意識がないんです!

『ロッドライズ』何⁉

『防衛隊兵』書斎前の警備の者が気付いたんです。お倒れになられていて……。それで、あの、私は、医者を……。

『ロッドライズ』わかった、急げ! 書斎といったな? 我々も今行く!

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