『ココ』×『エリ』×『テル』 舐められている
『テル』あ、ロロさんだ!
『エリ』本当だ! お料理が上手なロロさんだ!
『ココ』……ココです。料理が上手は普通に嬉しいけど、いい加減に憶えてよ。コ、コ、で、す。
『テル』そうだっけ?
『エリ』ちょっと覚えにくいのよねー。
『ココ』じゃあ訊くけど、君たち、どんな名前だったら憶えるの。
『エリ』シニカロレイヴ。
『ココ』そっちの方がよっぽど! というか、その名前をどこで⁉
『テル』どこって、みーんな話してるよ、みーんな。聞きたくなくても、どうしたって聞いちゃうよ。
『ココ』そ、そうか……まあ、そうだよね。
『テル』ねえ、何があったの? シニカロレイヴって、何者? これまでにもいろんな人に訊いてみたんだけど、だーれも答えてくれなくて。
『エリ』ずるいよねー。わたしたちだけねー。
『ココ』それで、僕に訊けば、易々と答えてくれるだろうって? はっはーん、舐められたものだね。僕にだって、そこらへんの分別くらい、ちゃんとつくよ。シニカロレイヴの件は、君たちには関係のないことだ。お子様には全然、関係のないことだ。あまり、兵士さんたちに迷惑かけちゃダメだよ、分かった?
『エリ』知らないんだね。
『テル』うん、知らないんだ。料理虫だから。
『ココ』概要くらいは僕だって聞いておりますが! そして料理虫って何!
『エリ』じゃーねー、ロロさーん。
『テル』お仕事頑張ってねー。
『ココ』……行っちゃった……。ううむ、これでもかってくらい、舐められているな……。




