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『マディ』×『エリ』×『テル』 イタズラ

『マディ』おや、おや、お二人とも、どうされました? こんな、お城の端の廊下で。

『エリ』い、いえ。いえいえ。いえいえいえ。

『テル』なんでも。ないですよ。なんでも。

『マディ』……ふむ、そうですか。それならいいのです。珍しいこともあるものですね。こんなところ、あまり人は立ち寄らないですが。

『エリ』マ、マディさんこそ、どうしてここに?

『マディ』ええ、実はですね、とても奇妙な話なのですが、城中のほうきというほうきが、どこかに行ってしまったのですよ。おそらく、イタズラ好きな何者かが夜の間に持ち出したのでしょう、これでは掃除もできません。

『エリ』へ、へえ、そんなことが。へえ。

『テル』ぼくたち、全然、知らなかったなあ。

『エリ』うん。

『マディ』おかしいですね。あと探していないのは、この先にある部屋だけなのです。そこにないとすると、後はもう、城外の可能性を考えなくてはなりません。

『テル』き、きっとそうだよ! ぼくたち、さっきまでその部屋で遊んでたんだけど、ほうきなんて一つもなかったもん! きっと、お城の外だよ!

『マディ』そうですか。残念です。では、私はこれで、失礼します。ご協力に感謝致します。

『テル』うん、見つかると、いいねー、さよーならー……。

『エリ』………………行った……かな……?

『テル』ふう、危なかった。

『エリ』そう簡単に見つけられちゃうわたしたちじゃ、ないもんねー。

『テル』もうちょっとだけ騒ぎになるまで、ここは絶対に通さないもんねー。

『エリ』いやあ、でもさ、よくこんなに集めたよ、わたしたち。

『テル』うん。これもぼくたちの、みんなに対する愛だね!

『エリ』ふふふ、だって、こーんなに……こーんなに……、…………あれっ。

『テル』ん? …………なんでないの⁉

『エリ』……まさか、マディさん……。

『テル』……な、何を、どうやったんだろう……。

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