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聖戦に舞う不死鳥たち  作者: 戯画葉異図
第一幕 邂逅し、始まる。
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【ラブダック村】村の入り口

『ラム』ゼフィオン国防衛隊を指揮する隊長。

『ロッドライズ』ゼフィオン国遊撃隊を指揮する隊長。

   卯の刻。ラム、ロッドライズ、その他大勢の兵士、ラブダック村の、村の入り口にて。


『ロッドライズ』ん、ん、む……。みな、いるか……? 移動は……成功したか?

『ラム』ロッドライズさん、姫様の術を疑います?

『ロッドライズ』む、ああ、いや、そういうわけでは決して……。ええと、では。(大声で)よおし、それでは、みなの者、敬愛する姫様のため、守るべき国民のため、そして襲撃により死んだ村の者のため、全力でことに当たれ! 自分の仕事はわかっているな。遊撃隊第二部隊は村の中心、第五部隊は私と共に村の西と南、防衛隊第三部隊は村の北と東だ。村をひっくり返すつもりで調べあげろ。ただし、死人は丁重に扱え。生きている者がいれば即時救出、必要であれば応急手当を。報告も忘れるでないぞ。そして、……

『ラム』ロッドライズさん、また話、長くなってますよ。みんな、それくらいわかってますから。急ぎましょう。

『ロッドライズ』(小声で)む、むう、これは失敬。(再び大声で)何が何でも成果を挙げるのだ!

『兵士一同』おおーー!


   大勢の兵士、それぞれ指定された持ち場へ向かう。


『ロッドライズ』うむ……よし。……さて……、お主も、もちろん防衛隊と共に行動するのであろう? ラム殿。北と東、どちらに?

『ラム』ええ……私は東に。何かある気がするので。……ただの勘ですけど。

『ロッドライズ』なあに、勘とて馬鹿にはできまい。充分、理由となりうると私は思うぞ。私とて何回、勘によって救われてきたことか定かではない。

『ラム』ありがうございます。では、私はもう。……お互い、結実を祈りましょう。

『ロッドライズ』ああ、そうだな。

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