【王城】東の牢獄・六
『ライブド』ミーグとコンビを組む不老不死の少女。
『ミーグ』ライブドとコンビを組む不老不死の少年。
『レドラム』地下に棲む老者。
未の刻。ライブド、ミーグ、レドラム、その他二人の防衛隊兵、王城の、東の牢獄にて。
『ミーグ』おじさん!
『レドラム』何回言えば分かる……俺の事をおじさんと呼ぶんじゃない……。……それに何だ、騒がしい方のガキが何時も以上に騒がしくなってるじゃねえか、騒がしい。
『ミーグ』おじさん、ライが……ライが……。
『レドラム』ああ? そっちの状況はよく分からんが……、今はそれに構っている時ではない。帰るぞ。
レドラム、それぞれの牢を一発殴る――破壊。
『レドラム』早くしろ。
『第一の防衛隊兵』クソ……ここで易々と逃がす程……俺達は……。
『レドラム』残念だが、要らぬ戦いはしない主義なんだ……死にたくなければ退け。
『第二の防衛隊兵』断る!
第二の防衛隊兵、レドラムに立ち向かう。
『レドラム』面倒な事を……。
レドラム、攻撃を躱し、第二の防衛隊兵の鳩尾に狙いを定め、殴る――何かに弾かれる。
『レドラム』む? ……あの女王の術か……。遠隔で使用する事も可能なのか……。……面白い……。ならばこちらは……逃げるのみだ……。……貴様等、歩く事くらいは……自分でしろよ……。
ミーグ、ライブドを抱き抱える。
『レドラム』はっ、今回は、言う事も無いな……。
『第一の防衛隊兵』待て……クソッタレ……。
『第二の防衛隊兵』あ、足が動かねえ……何なんだ…………?
『ミーグ』行こう。
ライブド、ミーグ、レドラム、走り去る。
『第一の防衛隊兵』ま、また……逃げられるのか……俺達は……?
『第二の防衛隊兵』クソ、クソ……クソ……クソ………………。
暫くして、ラム、リト、その他数人の兵士、登場。
『第二の防衛隊兵』隊長……姫様……。
『第一の防衛隊兵』……アイツ等は……逃げました……。も、申し訳有り…………!
『リト』良かった……。
『第一の防衛隊兵』……え……?
『リト』良かった……良かった……今度は……護れた…………!
『第一の防衛隊兵』……まさか……この足も……?
『リト』ええ……。でも、御免なさい……、今は……治してあげられる時間は無いの……。
リト、共に駆け付けた兵士達の方を向く。
『リト』二人に治療を……、それに……遠征の準備を……!




