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聖戦に舞う不死鳥たち  作者: 戯画葉異図
第五幕 追迫し、停まる。
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【王城】西の牢獄・一

『ミーグ』ライブドとコンビを組む不老不死の少年。

『ファセット』王城に仕える料理長。

   辰の刻。ミーグ、ファセット、その他防衛隊兵二人、王城の、西の牢獄にて。


『ミーグ』………………。

『ファセット』ほーら、ミーグ君、お待ちかねの朝ご飯だよ。

『ミーグ』………………。

『ファセット』食べなきゃ駄目だよ。折角温かいのに、冷めちゃうよー。大丈夫大丈夫、味は保証するからさ。

『ミーグ』………………。

『ファセット』んー、お腹空いてない? 不老不死でも、いや、不老不死だからこそ、お腹は空くもんだって聞いたんだけどなー。

『ミーグ』………………。

『第一の防衛隊兵』……ファセットさん……。

『ファセット』え?

『第一の防衛隊兵』貴女、何でここに……?

『ファセット』何でって、そりゃあ、この子に、朝ご飯を届けに。

『ミーグ』………………。

『第二の防衛隊兵』いやいや、どうして貴女、そんなに軽い感じで出来るんですか……。こっちは朝っぱらから、こんな任務で冷や冷やしてるってのに……。

『ミーグ』………………。

『第二の防衛隊兵』朝食が喉を通らなかったのは俺達の方ですよ。

『ファセット』なーに言ってんのさ。だって、子供じゃない。子供相手にそんなビクビクしてる方がおかしいのよ。

『第一の防衛隊兵』それは、貴女が何も知らないから言えるだけだ……。二ヶ月前の事とか、昨日の事を直接見た俺達からすると、そいつは、冗談抜きで死神なんですよ……。

『ミーグ』………………。

『ファセット』そんな大袈裟な。こんなに可愛いのに。

『第二の防衛隊兵』……料理長さんよ、分かった。分かったから。貴女が持ってきた朝食は、俺達がちゃんと、責任を持って、そいつに食べさせといてやるから、貴女は厨房に戻ってくれ、頼むよ。貴女に何か有ったら、俺達の体面に関わってきちまう。

『ミーグ』………………。

『ファセット』だってこの子、牢に入れらてるのよ? 私は大丈夫、どころか、この子をここから出してあげたいくらいよ。

『ミーグ』………………。

『第一の防衛隊兵』じ、冗談も、程々にして下さいよね………………。

『第二の防衛隊兵』……まあ、ここも……向こうに比べたら……、な………………。

『ミーグ』………………………………。

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