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聖戦に舞う不死鳥たち  作者: 戯画葉異図
第四幕 推断し、向かう。
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【王城】女王の書斎へと続く廊下・一

『リレイド』ゼフィオン国に仕える遊撃隊兵。

   午の刻。リレイド、王城の、女王の書斎へと続く廊下にて。


『リレイド』なんかいづらいという理由だけで……食堂を早めに出てしまった…………。姫様、もう書斎に戻られているだろうか…………。…………はあ、兵士の自分がこんな事でどうするんだろう…………。あー、またリトに、女だからどうとか言われるかなあー、嫌だなあ。…………ん…………。


   二人の防衛隊兵、廊下の向かいから登場。


『リレイド』あ、あなたたちは……、さっきの…………。

『第一の防衛隊兵』そんな事を言う輩がいるのですか?

『リレイド』一部分だけ聞かれてた! いや、そうじゃなくて、どうだったの?

『第一の防衛隊兵』それが……、すみません、リレイドさん。あの時の犯人は見つかりませんでした。誰も目撃していなくて、手も足も出せなかったのです。

『第二の防衛隊兵』例のトマトが飛んできた方向にいた者全員を調べましたが……犯人捕獲には至りませんでした。

『リレイド』そ、そう……まあ、いいよ、それならそれで。私も、気にしてませんから。

『第一の防衛隊兵』申しわけ無いです……。

『リレイド』それより、あれからずっと調査してたんですか? 昼食は……。

『第二の防衛隊兵』え? ああ、その事はご心配なさらず。今日の我々の任は大通りの警備でしたので、昼食は携帯しておりました。

『リレイド』あ、なるほどね。

『第一の防衛隊兵』あと、この事は既に、ロッドライズ隊長にも報告しておきました。隊長もリレイドさんの事を心配なされておりましたよ。

『リレイド』あ、ありがとう、何から何まで……。隊長には私からも一応、話しておくから。

『第一の防衛隊兵』はい。では、我々は戻ります。

『リレイド』うん、トマトにはお気を付けて。

『第二の防衛隊兵』ははは、ええ、ご忠告感謝します。


   二人の防衛隊兵、退場。


『リレイド』……はあ、私はいろんな人に頼って生きている。兵士の自分がこんな事で、ホント……どうするんだろう……。

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