表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖戦に舞う不死鳥たち  作者: 戯画葉異図
第四幕 推断し、向かう。
142/346

【王城】料理人の為の控室・一

『ファセット』王城に仕える料理長。

   巳の刻。ファセット、他二人の料理人、王城の、料理人の為の控室にて。


『第一の料理人』自分は最初の一年で、皿を五枚は割りましたよ。

『ファセット』五枚? なら、私の時よりも全然少ないじゃないか。

『第二の料理人』え、そうなんですか?

『ファセット』うん、私は、私がこの仕事に就いてからの一年で、少なくとも十枚くらいは割ってしまったよ。当時の料理長にこっ酷く叱られたもんだ、……うわあ、懐かしい。

『第一の料理人』へえ、それは意外です。料理長もミスする事って有るんですね。

『ファセット』そりゃ有るさ。今でこそ大分改善されたものの、新人時代の私は手先が器用でなかったからね。お皿の件以外にも、いろんなミスをしたよ。

『第二の料理人』しかし今では、立派な料理長だ。この国のリーダーである処の姫様も唸る料理をお作りになられる方だ。自分は貴女のその才能が、素直に羨ましいですよ。

『ファセット』才能かあ……。それは、私にはあまり縁の無い言葉だな。

『第二の料理人』またまた、ご謙遜を。

『ファセット』謙遜じゃないさ。事実だよ、事実。

『第一の料理人』……じゃあ、才能と言う言葉と縁の有る人間って、料理長の知っている中だと誰か居ますか?

『第二の料理人』あ、私達二人以外で、ね。

『ファセット』ははは……うーん、そうだなあ……。


   ファセット、何も無い宙を見上げて思案。


『ファセット』……やっぱり、ココが一番……かなあ……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ