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聖戦に舞う不死鳥たち  作者: 戯画葉異図
第三幕 訣別し、歩む。
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【暗い森】黒い夜空に覆われる場

『ライブド』ミーグとコンビを組む不老不死の少女。

『ミーグ』ライブドとコンビを組む不老不死の少年。

『ドレイディーム』謎の少女。

『イドマ』謎の女性。

   戌の刻。ライブド、ミーグ、ドレイディーム、イドマ、暗い森の、黒い夜空に覆われる場にて。


『ライブド』さっきから、いや、ひょっとしたら最初っから、ずーっと思ってたぜ。アンタ、こいつにちょっと構いすぎなんじゃねえか、って。

『ドレイディーム』……わ、私は……。

『ライブド』あたし等をこいつに合わせたのもアンタ、こいつに関する諸々を話したのもアンタ。要は過保護なんだよ。

『ミーグ』そして過保護は……人を駄目にする……。

『ライブド』そう言う事。そんなんじゃ、どんな奴だって悩みの一つや二つ、抱え込んじまうぜ。

『イドマ』…………。

『ドレイディーム』……イドマ、違う……。

『ドレイディーム』全くその通りだよ。

『ドレイディーム』……ち、違う……、違うの……。

『ドレイディーム』私には何もさせてくれなかった……。

『ドレイディーム』……違う。

『ドレイディーム』……違う!

『ドレイディーム』……違うのに……!


   しばしの静寂。


『イドマ』……成程。分かりました。


   イドマ、二人の方に向き直り、口を開く。


『イドマ』……全て、分かりました。お二人は、確かに……、私の妹を任せても、問題の無い人達の様ですね……。


   イドマ、ドレイディームの方を向く。


『イドマ』ドレ。

『ドレイディーム』……イドマ……。

『ドレイディーム』行ってしまうのね。

『ドレイディーム』行かないでほしい。

『ドレイディーム』私、耐えられない……。

『イドマ』ううん。私は行きます。可愛い妹は、晴れて独り立ちをするのよ……。

『ライブド』……アンタは何処に?

『イドマ』この子がそうである様に、私にも、居るべき場所が有るのです……。今までは、その場所とこの森を行ったり来たりの生活でしたが……、暫くは、そこに落ち着くでしょう。……でもね、ドレ、安心して。私は決して、ドレからも、この森からも、離れるつもりは無い。会いたくなれば、また会える。だからどうか……泣かないで……、私の……可愛い妹……。

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