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綿が出て三千厘2

作者: 剣レイ

愛らしいくまのぬいぐるみ、ファンタス。




愛しいくまのぬいぐるみが、生を受けた、奇跡の存在なのだ。



そのファンタスが、劣悪な少女に虐げられた過去がありながらも、見事に復活を遂げた。




ファンタスは、某おもちゃ屋にある人形売り場の箱からくまのぬいぐるみを取り出し、自らがその箱に入り込んだ。




箱入りのくまのぬいぐるみは、極上の証。



くまのぬいぐるみ、ファンタスは、最高の笑顔でお客様を待つ。



父親を引っ張り、ぬいぐるみコーナーにやってくる子供達。



ファンタスは胸の高なりを覚えた。



今日から、いつも一緒にいてあげるよ。



そう、いつまでも…。




君が…、結婚しようがしまいが…



子供達は、欲しいぬいぐるみを手に、レジに向かう。



ファンタス!



君は、人気がないな!




選ばれず、愕然とし、箱にもたれかかるファンタス。



棚から落ちて、不意に大人に蹴り飛ばされる。




ファンタス!




買ってもらえ、この大人に。



ファンタスです、よろしくね、って言って。




絶対に買わないだろうけど。



言ってみろ!



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