25.5話 幕間
「あー酷い目にあった」
「先生って冗談でやってるのか、素でやってるのか、時々分からなくなるんだけど…」
「何を言いますか、何時だって本気で生きる男、それが私」
「今のは冗談だよね?」
「はい」
「…もぅ、分かり難いよ」
「いいじゃありませんか、クーが分かってくれるのなら」
「良くないって、ラクシの誤解がとけてないままじゃない」
「うーん、今はやめておきましょう。ちょっとやりすぎたと言いますか…いや、アレは故意じゃないですよ?そこは信じて下さいね。少し落ち着いて冷静になってからの方が捗ると思います」
「そう言うモノなのかな?時間が経って手遅れにならないといいんだけど…」
「覆水盆に、ですか。そうなる前を心掛けますが、手強そうですからね」
「ふく…ぼん…?何それ?」
「零れた水は戻らないと言う意味です。起こってしまった事は二度と戻らないって喩えですね」
「先生って物知りだよね。たまによく分からない事言うけど」
「クーとは一度よく話し合わないといけませんね」
「じゃぁさ、さっきの事から話す?さっきだっても僕の肩揺らしてよく分かんない事言ってたじゃない。箱がどうとか、ばく、はつ?怖い夢見たんだっけ?」
「いいですか、クー」
「どうしたの行き成り真面目な声出して」
「異世界逆トリップで重要なイベントは「TVとの遭遇」です。もし行く時があったのなら忘れないで下さい」
「意味わかんないよ…」
ここまで読んで頂き有難う御座います。
やはり気絶オチでは説明不足だったようなので、付け足してみました。
もしお暇がありましたら、活動報告を一読下さい。
※8/29改稿