23話 新しい日常
「先生、おはよー!」
「はい、おはよう。昨日はよく眠れましたか?」
「うん、ベットに入るまで全然眠くなかったんだけど、入っちゃったらすぐだったよ」
「全く、あんな無茶な事をするから。でも、最後まで元気でしたからね。はぁ、これが若さか…」
「何処見てるの?もうあんな事しないよ。みんなに散々怒られちゃったし」
「当たり前ですよ。食べない、眠らない、人を寄せ付けない、これら心配を掛けるのは私の専売なんですから、あまり私のお鉢を奪わないで頂きたい」
「何でそんなの売ってるの?!心配掛けるなって先生が言ったんだよね!?と言うか、ねぇワザとやってるの?ねぇワザと?」
「おふ、笑顔のプレッシャー。ふっ、死線を潜り強くなりましたね…もう私に教えられる事は何もない。さぁ、若者よ旅立て!」
「そんな事言っても出て行かないからね。…考えたんだけど、あの臭いって死線だったの?」
「あの話はあまりしないで下さい。私の黒歴史でしかありません。次話題にしたら死にます」
「そんなに嫌なんだ…。じゃ、しないからお世話になります!」
「本気なんですか?引っ込めるなら今しかないですよ?」
「食べない、眠らない、人を寄せ付けない、心配を掛ける。これらは全てフミアキ様の事ですね。よく言えたモノと感心致します」
「ヒィ、懐かしい感覚。もう何時の間にとか言いませんよ。お早う御座います、あと紅茶有難う御座います」
「おはようアイリ、聞いてよ。先生まだ追い出す気でいるんだよ」
「お早う御座います。えぇ、酷い話です。世話をしているのはむしろこちらですのに、フミアキ様はクーエンフュルダ様にお金を出させるだけ出させ、後はポイする御つもりでしょうか」
「ノー!ノー!」
「クーエンフュルダ様、フミアキ様が全力で横に振っておいでです。つまりは了承した。と言う事だと思われます」
「さっすがアイリ!頼りになるね!」
「はっ、ありがとうございます。つきましては朝食の用意が出来ております。まだ御体の調子が戻られていないハズですので、ゆっくり召し上がって下さい」
「はーい、先生とアイリはいいの?」
「今何時だと思ってるんですか、とっくに食べてしまいましたよ」
「えぇ?!そんなに眠ってたの?」
「申し訳御座いません。ですが、今は御体の調子を戻す事を優先させた方が良いと思い、そのまま就寝の邪魔を致しませんでした」
「そっかー…、ごめんねアイリ。それじゃご飯食べて来るね」
「いえ、行ってらっしゃいませ」
「…体調が良くないのは、アイリさんも一緒でしょうに…寝てていいんですよ」
「睡眠は十分取れております。御気遣い感謝致します」
「アレを睡眠と言えるアイリさんに脱帽しますよ。全く、クーの同居の件と言い…本当にいいんですか?と言うか、私は止めて頂きたいのですがね」
「今更クーエンフュルダ様を御止めする事は出来ません。し、私も承知致しかねます。フミアキ様にも慣れて頂かねばなりません。人を寄せる、と言う事に」
「はぁ…。変な人ですね。私のセイでアレだけ酷い目にあっておきながら、まだ私に関わろうとするなんて」
「フミアキ様だけには「変」と言われとう御座いません。それとアレはフミアキ様の因るべき事ではありません。そこだけは御考えを正して下さい」
「…すみませんね。歳を経ると中々考えが変えられないモノなんですよ」
「ですから、クーエンフュルダ様が私がここに居るのです。きっとフミアキ様の御考えを変えてみせましょう」
「少し、変わりましたか?てか、アイリさんの方が変わってる様な気がしますけど。はぁ…、これが若さか…」
「はい、若さで御座います」
「……」
「……」
「今日も」
「はい」
「暑くなりそうですね」
「はい」
ここまで読んで下さって有難う御座います。
キャラの感情ぐちゃぐちゃですね。
詰め込め過ぎたと後悔しておりますが、ここまで入れておかないと日常パートに移れなかったと言い訳を…。
はぁ…、文章まとめる力が足りない。
ご指摘罵倒ありましたら、お願いします。