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アルク19

 続けた。



 効率はものすごくあがった。



 ただ、視る範囲が多くなってしまった。



 少し、遅くなる。



 脳味噌が痛い。

 擦り切れるようだ。



 でも、枝葉に至るまでは。

 まだ、まだ、使い続ける。



 一つが腐った。

 なるほど。そういうこともあるのか。



 一つ。また一つと消えていく。



 消えていく消えていく消えていく。



 中には吐きそうになるような映像もあった。

 でも、何故か心は凪いでいる。

 何故だろう。



 これもまた人間を辞めることの一環なのかもしれない。

 でも、人間を辞めるというのは比喩の一つであって、そのこととは関係ないはず。何故?



 見つけた。アルクだ。

 でも、ダメだ。見つけたところは腐っていった。



 犯人の方を先に見つけないとダメなのか。

 少なくとも気づかなければ。



 !

 あの人が犯人か!

 でも、何故、何故!

 あの人がそんなことをする理由など一つもないはずだ!

 ましてやアルクが傷つく理由なんて……

 まあ、いい。一旦、脇に置こう。

 問いつめるより、乗り込むより先にやることがある。



 大きいな。流石に、資産家となれば違うものだ。

 ここなら隠す場所も腐るほどあるに違いない。



 侵入か。多分それがベストだな。

 やるしかない。



 経路、武器、方法、ルート、確実性。

 運も混じらないほど、確実に丁寧に。



 敵がそれなりにいる。

 見つかるか。排除方法も考えないと。

 とはいえ、住んでいる人は悪いことはしていないから穏便に済ませたい所なんだけど……そうも言ってられないかなぁ。でもできれば……。



 難しいが、見つからないルートで行こう。どのタイミングにも死角になる場所は必ずある。


 見つかったところを排除していこう。もう少し少なくなるはずだ。


 2階に行くのが難しい。何か騒ぎを起こすしかないな。


 よし、行けた。多少の迷惑をかけることになるが、それぐらいは目をつぶっていただこう。穏便にいかせるにはこうした方法がいい。



 現実はどれほど時間が経っただろう。

 ……いけない。集中しないと。まだ、間に合うはずだ。



 まずは、アルクがいる部屋を特定しないと。窓から見たときにそこに見えたのだから……この辺か?


 よし。見つけた。さほど面倒くさいところにはいないようだ。でも、100パーセント気づかれるな。こればっかりはどうしようもないか。


 アルクの身体能力低下を考えてなかった。これはマズい。今の俺の立場からはどうしようもない。根本から見直し……時間がかかるな。


 外の人に頼むしかない。しょうがないか。確実な方法で……


 よし、この人たちに協力してもらえば何とか。でも、どうやって説得すればいいかな。


 あ、こうすれば。よし、上手くいった。ここから枝葉をのばそう。


 侵入パターンが違う。動き方も変わってる。侵入は練り直しか。


 よし、2階まで突破。でも、こうすると……


 やっぱり。絶対かぁ……。

 対決するしかないな。



 ……これは、ダメだ。

 本当に申し訳ない。

 ごめんなさい。これは僕の業か。



 アルクに構えなくなるな。

 でも、これも僕が受け止めなきゃいけないことだから。


 …………


 できた。

 多分、最善。

 もしくは、慈善。

 内容はきっと最悪。



 でも、目的は達成する。

 ぜったいに。



 アルクは奪わせない。



 言い方がおかしいな。もう、奪われてるから。


 アルクは殺させない。


 何があっても。絶対に。

 救い出す。

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