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復讐の刃、決戦の果てに逃れた影

ミリアの瞳には強い決意が宿っていた。真人が作り出した新しい双剣は、まるで彼女の闘志を映すかのように輝きを放っていた。


「あなた様…共に戦い抜きましょう…」

ミリアの声にはかすかな震えがあったが、その中に確固たる決意があった。彼女は再び立ち上がり、双剣を構えた。


「お前ら、まだやる気かよ?」佐藤は不敵な笑みを浮かべ、理恵は冷笑を浮かべながら彼らを見据えていた。

「ふん、無駄なことを…このまま踏み潰してやるさ」佐藤は、黒い剣を構え直し、再び攻撃を仕掛ける準備をしていた。


だが、今回は違った。真人とミリアは互いに息を合わせ、まるでひとつの生き物のように連携を取り始めていた。ミリアが双剣を振るい、佐藤の攻撃を受け流すと同時に、真人はクレイクラフトで瞬時に防御壁を作り、敵の隙を突く。


「ミリア!左側だ!」

真人が叫び、ミリアはその指示に即座に反応。鋭い回転斬りで佐藤の側面を狙った。佐藤はかろうじて防ぐものの、その表情には余裕が薄れていた。


「くそっ…このままじゃ…!」佐藤は焦りを隠せなかった。


一方で、理恵もまた、巧妙な動きを見せていた。彼女は真人を狙い、隙を見て毒の短剣を投げつけてきたが、ルーナがその動きを察知し、念話で警告を送る。真人はすぐさまそれに反応し、クレイクラフトの壁で毒の短剣を防いだ。


「やるじゃない…でも、まだ終わりじゃないわよ」理恵は冷たく笑いながら次々と攻撃を仕掛けてくるが、彼女もまた徐々に押され始めていた。


戦局は完全に逆転しつつあった。ミリアの双剣は佐藤の剣さばきを凌ぎ、次第に彼の体に傷を刻み込んでいく。真人もまた、クレイクラフトのスキルで絶え間なく理恵を牽制し、その動きを封じ込めていた。


「これで終わりだ!」

真人の叫びとともに、ミリアが鋭い一閃を放ち、佐藤の腹に深い傷を与えた。血が飛び散り、佐藤は一瞬息を詰まらせた。続けて真人はクレイクラフトで作り出した巨大な槌を理恵に向けて振り下ろし、その一撃で理恵の腕を砕いた。


「ぐあああ!」

佐藤も理恵も、ついに致命的なダメージを負い、地面に崩れ落ちた。佐藤は腹に大きな穴が開き、理恵の片腕は無惨にも折れ曲がっていた。


「くそ…これで終わりか…」佐藤は歯を食いしばりながら、震える手で腹の傷口を押さえていた。


ミリアはその剣先を佐藤に向けながら言った。「真人様を侮辱するなど、許すことはできません。これが、真人様の正義です」


一方、真人は深呼吸しながら、静かに言った。「これでやっと終わるんだ…」

彼の瞳には、これまで抱えていた怒り、裏切りへの復讐心が今まさに解消されるかのような光が宿っていた。


クレイクラフトで作り出した剣を手にし、彼はゆっくりと二人に歩み寄った。

「お前たちを殺して、全てが終わる」真人は冷たくそう言い放つと、佐藤に向けて剣を振り上げた。


その瞬間、理恵が悲鳴を上げた。「待って!私たちを殺さないで!助けて!」彼女の叫びは哀れで、必死だった。


真人の動きが一瞬止まった。その隙を見逃すはずがなかった。理恵は素早く手を伸ばし、地面に転がっていた短剣を掴んでいた。


「佐藤、今よ!」理恵の声に反応し、佐藤は意識が朦朧とする中でも理恵の意図を察し、残る力を振り絞って叫んだ。「お前たちは俺たちを殺せるわけがないんだ…甘さが命取りだぜ!」佐藤はそう言うと、残された力で地面を蹴り上げ、土埃を巻き起こした。


「くっ…!」

視界が遮られた瞬間、理恵は手際よく真人が作った拘束具の隙間に短剣を滑り込ませ、自由を取り戻していた。


「逃げるわよ、佐藤!」理恵はそう叫び、佐藤を引きずるようにして立ち上がった。真人とミリアがようやく視界を取り戻した時には、既に二人は数歩先まで逃げていた。


「待て!」真人は叫びながら、再びクレイクラフトで拘束しようと手を伸ばしたが、二人はすでにその手の届かない距離にいた。


「まだだ、絶対に逃がすものか!」真人は急いで追いかけようとしたが、ミリアが疲労でその場に崩れ落ちていた。


「あなた様…申し訳…ございません…もう、私には…」

ミリアの声には限界の色が滲んでいた。彼女は完全に消耗しきっていたのだ。


「ミリア、無理はするな。もういいんだ」真人は焦りを抑えながら、ミリアの肩に手を置いて制止した。


「くそっ…逃げられた…!」真人は悔しさで拳を握りしめながら、まだ遠くに逃げる二人の背中を見つめていた。


二人が逃げ切った後、真人は唇を噛みしめ、深く息を吐いた。

「終わったわけじゃない…また必ず見つけて、奴らに報いを与える」その言葉には、復讐心と共に、また新たな決意が込められていた。

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