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砕かれた剣、壊れた心――絶望から立ち上がる仲間の絆

3人は追い詰められていた。真人の隣には、傷だらけで息を荒げながらも、必死に立ち向かうミリアの姿があった。彼女の手に握られているのは、彼女の信頼する双剣「ブラックフェザー」。黒く光る刃が輝き、何度も佐藤や理恵の攻撃を防ぎ、真人を守り続けていた。


だが、彼女の限界は近かった。激しい攻撃の中、佐藤が放った一撃はミリアの防御を打ち破る。


「ガキィン!」と金属が砕ける音が響き、ミリアの片方の剣が彼女の手元で折れた。その刃は宙を舞い、地面に落ちて砕け散る。彼女の愛用してきた剣が、これまで彼女を守ってくれた剣が、一瞬で無力化されてしまったのだ。


「あぁ…」ミリアは思わず声を漏らし、折れた剣を見つめた。彼女の体が重く、希望が遠のいていくのを感じる。膝から崩れ落ち、そのまま地面に倒れ込むようにうなだれた。


「ミリア、立ち上がれ!このままだと真人が傷つけられる!」ルーナの鋭い念話がミリアの頭に響き渡った。彼女はその言葉に反応し、震える体で何とか立ち上がろうとした。


しかし、その瞬間、佐藤の足が彼女の背中に容赦なく踏みつけた。「どこに行こうってんだよ?」佐藤は冷笑を浮かべながら、彼女の頭を乱暴に踏みつけたまま、さらに力を加えた。ミリアは痛みによって体を震わせ、抵抗できずに呻き声を上げるしかなかった。


「役に立たねぇ奴だな…」佐藤はつぶやき、今度は乱暴にミリアの銀髪を掴み上げた。彼女の美しい銀髪は、その瞬間に彼の手で粗雑に引き裂かれ、彼女の顔には苦悶の表情が浮かぶ。


「こんなモノ、いくらでも替えがきくんだよ。真人、お前はこんな玩具で満足してたのか?」佐藤は真人に向かって嘲笑を浮かべた。「こんな程度のモノじゃ、お前の欲望を満たせるわけがないだろ?ただの役立たずだ」


そして、佐藤はミリアの背中に剣を突きつけた。その目には、もはやミリアを人間としてではなく、壊れたおもちゃのように見ている冷酷さが漂っていた。「動いたらコイツを壊すぞ?大人しくしてろ。壊されたくなければな」


その言葉に、ミリアはかすれた声で応えた。「私…私ごときでは、あなた様を満足させることはできません…」彼女の声は痛々しいほど弱々しく、涙が頬を伝って地面に落ちた。「玩具にすらなれず、お役に立てないことが、何よりも申し訳ありません…どうか、お逃げ下さい…私などのために…」


その瞬間、真人の心の中で何かが音を立てて崩れ去った。ミリアは自分を責め、己を侮辱していた。それは、彼が絶対に許すことのできないことだった。


「ミリアはそんなモノじゃない!」真人は胸の内で叫んだ。「彼女はただの仲間じゃない。彼女は掛け替えのない、大切な仲間なんだ!」


その怒りと強い感情が彼の中で燃え上がり、無意識のうちに彼の手にクレイクラフトの力が集まった。粘土のように変化する物質が彼の指先から広がり始め、周囲の空気を自在に操る力が目に見える形で現れていく。


「今だ!」真人はミリアを守るために、彼の力を解き放った。粘土のような壁が瞬時に佐藤とミリアの間に生まれ、ミリアを佐藤の剣から守った。


佐藤は驚愕し、思わず後ずさった。「な、なんだよ…そんな力を隠してたのか?」


彼の混乱はほんの一瞬だったが、その隙を真人は逃さなかった。真人は急いでミリアを引き寄せ、彼女を抱きしめた。「ミリア、大丈夫か?」


「あなた様…」彼女は震える手で真人の胸元を掴んだが、その目には再び立ち上がる気力が戻ってきていた。


戦いはまだ終わっていない。佐藤は理恵に助けを求め、彼女もまた真人に向かって短剣を投げつけた。だが、ルーナが空中から警告を送り、真人はその攻撃をすべて回避することができた。


ルーナはダンジョンで見つけた毒消し草を、真人の周囲を飛びながら塗り続けた。徐々に毒の影響が薄れ、真人の体力も回復しつつあった。その目に再び鋭い光が宿る。


「ミリア、これを使え!」真人はクレイクラフトの力を使い、彼女の折れた双剣を再び生み出した。それは以前よりもさらに強く、鋭い光を放つ新しい「ブラックフェザー」だった。


ミリアはその剣を手にし、涙を拭いながら真人を見上げた。「ありがとうございます…あなた様…」


彼女の体は痛みで限界に近かったが、その目には不屈の決意があった。彼女は立ち上がり、佐藤に再び立ち向かった。新たな双剣を手に、彼女の動きは再び鋭さを取り戻していた。


「覚悟しろ!」ミリアは叫び、彼女の剣は佐藤に向かって容赦なく振り下ろされた。彼女の攻撃は佐藤を追い詰め、彼の防御を次々と切り裂いていった。


「くそっ…!」佐藤は必死に応戦しようとするが、彼の攻撃はことごとくミリアの剣に阻まれ、その体に無数の切り傷が増えていった。


一方、理恵も再び遠距離から攻撃を仕掛けてくるが、真人のクレイクラフトによる防御でそのすべてが防がれていた。彼女の焦りが、次第に表情に現れ始めていた。


「もう終わりだ、佐藤!」真人の声が響き渡る。彼のクレイクラフトの力は絶大で、彼とミリアの連携は完璧だった。佐藤と理恵は追い詰められ、もはや後がない状況に立たされていた。


だが、彼らも最後の力を振り絞り、反撃を試みる。戦いはさらに激しさを増し、クライマックスへと向かっていく。

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