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泣き虫ネコミミ少女と冷静フクロウ、粘土おじさんは迷宮で別行動!

真人たちはしっかり休みをとったあと、再びダンジョン探索を再開した。しかし、すぐにルーナが「何か変だ…」と感じ取り、ミリアも不安そうに「嫌な予感がします…」と声を漏らしていた。真人は「モンスターか?」と尋ねたが、二人の表情はそれとは異なる様子だった。周囲に緊張感が漂うが、じっとしていても仕方がないと進むことに決めた。


このエリアは迷路のような構造になっており、音がほとんど聞こえない。まるで壁が音を吸い込んでいるかのようで、仲間と少しでも離れると声が届きにくくなる。耳の良いミリアですら「なんだか不気味です…」と困惑気味だ。進むうちに、迷路はトラップだらけであることが判明した。まず最初にミリアが飛び出してきた針に引っかかり、腕を軽く刺されてしまった。


「痛っ…! もう、何なのですか!?」ミリアは涙目になりながら痛みに耐えたが、これが序章に過ぎなかった。壁から急に針が飛び出すトラップ、頭上から落ちてくるモンスター、足元の落とし穴。トラップのたびに、なぜかミリアが一番ひどい目に遭う。


「また私ですか!」ミリアは地面に落ちて頭を抱えながら文句を言う。「もうこんな場所、嫌です! おかしいですよ!」とぷんぷんしながらも、無事に先を急ぐ。


数時間ほど進んだ後、少し広い場所に出た。疲れも溜まっており、真人は「ここで少し休もう」と提案した。安心した様子で、ルーナとミリアは近くの大きな岩に腰を下ろした。しかし、突然その岩が淡く光り始める。


「危ない!」真人はとっさに二人を庇いながら、その光の中へ飛び込んだ。瞬く間に、光は膨張し、真人の姿がその場から消えてしまった。


残されたミリアとルーナは、しばらく呆然と立ち尽くした。しかしすぐに、ミリアは取り乱し始める。「真人様! どこに行かれたのですか!? 真人様っ!」と声を張り上げ、半狂乱状態に陥った。目には涙が浮かび、全身を震わせながら必死でその場を見回す。


「真人様…うぅ、どうして…?」ミリアは焦りと恐怖でパニックになっていたが、ルーナが冷静に「落ち着いて、ミリア」と声をかけて肩をつかむ。しかし、ミリアはルーナの言葉も耳に入らず、「あぁ、どうしよう…置いていかれるなんて…」と絶望の表情を浮かべ、目はすっかり潤んでいた。


「もう…無理です…」そう呟くと、ミリアはしゃがみ込んで泣き崩れた。肩を震わせながら声を殺して泣く彼女の姿は、可哀想だが、どこか可憐で愛らしいものだった。涙を拭おうとせず、彼女の大きな瞳は濡れたままで、ルーナはため息をつきながら彼女の背を優しく撫でた。


「心配しないで、きっと真人は無事よ。すぐに見つけてあげるから」とルーナがなだめても、ミリアはしばらくすすり泣きを続けた。やがて、「…真人様…」と弱々しい声を上げながら顔を上げた。


一方その頃、真人はどこか別の場所に転移されていた。目を開けると、そこは見慣れない場所で、彼はしばらく状況を飲み込めなかった。だが、すぐに慣れた手つきで粘土を取り出し、無意識にいじり始めていた。


「うん、今日は調子がいいな」と粘土細工に没頭する真人。彼の指の動きは滑らかで、次第に一つの形が出来上がっていく。今回作り上げたのは、際どいポーズを取った女性のフィギュアだ。美しい長い脚を誇るこの女性フィギュアは、腰のラインが強調されたセクシーなポーズを取っており、リアルさを追求した細かいディテールが際立っている。


「やっぱり、腕は上がってるな」と自己満足に浸りながら、真人はその女性フィギュアをじっくり眺めた。髪は風になびくような造形で、衣装は大胆に露出が多い。彼がこだわり抜いたのは、表情の繊細さと柔らかな肌の質感で、手で触れたくなるような仕上がりだった。


だが、ふと現実逃避から戻った真人現状に思いを馳せる。転移されたことに気づいた真人は、まず自分がどこにいるのかを考え始めた。「ここは一体どこだ?」と周囲を見回し、スキルを使って確認する。どうやら元の世界に戻ったわけでもなさそうだ。


考えながら進むうちに、突然現れた拳大のアリの大群に襲われる。真人はアリと戦うことになり、意外と手間取るが、何とか撃退する。しかし、その直後、今度はカラスほどの大きさのハチの大群に襲われ、再び戦闘に突入。やっとの思いで倒したものの、戦闘は長引き、体力を消耗していた。


「あぁ、やっぱり一人だと効率が悪いな…」真人は一人での戦闘の難しさを痛感し、仲間の存在のありがたさを再認識した。ルーナの的確なアドバイスや、ミリアとの連携がいかに重要だったかが身にしみる。「あいつら、ほんとに助けになってたんだな…」真人は少し寂しさを感じつつも、前に進むことを決意する。


戦闘後、彼はクレイクラフトで作った隠れ蓑に身を隠しながら、再び粘土いじりに没頭し始めた。「これしかやることがないんだよな…」と現実逃避を続ける真人だったが、その心には仲間たちへの感謝と不安が渦巻いていた。

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