表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

25/54

戦闘もナデナデもお任せ!俺とミリアのコンビ誕生

ダンジョンの奥深くへと進む中、3人の足音だけが冷たい岩壁に反響していた。真人、ミリア、そしてルーナは、脱出を目指して探索を再開した。暗く不気味な空間に緊張が漂うものの、以前ほどの恐怖は感じられなかった。理由は簡単だ。数時間前に遭遇したモンスターたちを、真人とミリアが難なく倒せるようになっていたからだ。


「本当に不思議ね。真人とミリアが初めて一緒に戦うのに、これほど息が合うなんて」ルーナは、飛びながら驚きの声を上げた。フクロウの姿をした彼女は空中から戦いの様子を見守っており、今までに見たことのないほどの連携に感心していた。


「俺も驚いてるよ。最初はうまくいかないかと思ってたけど…なんだか自然と、いい感じに動けるんだよな」真人は歩きながら答え、隣で黙って歩くミリアに視線を向けた。


「それに、戦闘中もさ…『ここだ!』っていうタイミングで、ミリアが的確に攻撃を入れてくれるんだ。まるで俺が考えてることを先に読んでるみたいでさ、痒いところに手が届くっていうか…」


真人は振り返ってミリアに微笑みかけた。ミリアは一瞬驚いたように目を丸くしたが、すぐに静かな微笑みを返すだけだった。


「でも…どうしてそんなに息が合うの?」ルーナは興味深そうにミリアに問いかけた。


ミリアは一瞬言葉を詰まらせ、控えめに俯いた。そして、ゆっくりと口を開く。「…あなた様のことを、ずっと見ていましたから。あなた様の動きや考えを感じ取って…次はこう動くだろうって、自然にわかるんです。ただ、あなた様の邪魔にならないように動いているだけです」


その言葉に真人は驚き、そして少し感動した。彼女は自分を守り続けてくれているという思いから、常に真人の動きを観察し、サポートしてくれていたのだ。真人の胸に温かい感情が広がり、自然と手が伸びた。


「ミリア、ありがとう。本当に頼もしいよ」真人はそう言いながら、彼女の銀色の髪をそっと撫でた。


突然の行動に、ミリアは驚いて目を大きく開いた。しかし、その感触が伝わるたびに、彼女の体は小さく震え、頬がほんのりと赤く染まっていった。真人の手は、彼女の髪をゆっくりと撫でていき、彼女の呼吸が少しずつ乱れていくのが分かった。


「…あっ…」ミリアは思わず声を漏らしたが、すぐに口を手で押さえた。しかし、真人の手の温もりは彼女の意識を支配していき、彼女の瞳は潤み始める。普段は冷静で控えめな彼女も、この瞬間ばかりは無防備な姿を晒していた。


「……」真人はその様子に少し戸惑い、慌てて手を引いたが、ミリアの顔には明らかに物足りなさそうな表情が浮かんでいた。


「嫌だったか?」真人は少し申し訳なさそうに尋ねたが、ミリアは首を振りながら答えた。


「…いいえ、そんなことはありません。むしろ、とても嬉しかったです…」彼女は控えめに微笑み、真人を見上げた。その表情は、今までに見たことがないほど柔らかく、甘さがあふれていた。「…もし、また…その、撫でていただけるなら、いつでも私は…大丈夫です」


真人は照れくさそうに笑いながら、何とかその場を収めようとした。「そ、そうか…じゃあ、機会があったらな…」


そのやり取りを見ていたルーナは、ため息をついて軽く肩をすくめた。「…まぁ、良いコンビとして支え合えるなら、それで十分よね」


「そうだな。これからも、俺たち3人で力を合わせてやっていこう」真人は少し照れながらも、真剣な表情でミリアに視線を向けた。彼の目には、仲間としての信頼と感謝が込められていた。


「これからも、よろしくお願いします。私も、あなた様のお力になれるように全力で努めます」ミリアは静かに、しかししっかりと頷きながら真人に応えた。


「ミリア、いつも頼りにしてるよ。これからもよろしくな」ルーナも微笑み、優しく声をかけた。


こうして、3人はこれからの旅路に向けて気持ちを新たにした。互いに信頼し合い、支え合う関係が一層深まっていく。


その後、彼らは安全な場所を見つけ、しばしの休息を取ることにした。ミリアとルーナは先に寝静まり、辺りは静寂に包まれていた。真人はそれを確認し、そっと立ち上がった。


「よし、今のうちに少し粘土細工でもやるか…」彼は鞄から粘土を取り出し、地面に座り込む。粘土の感触が彼の指先に伝わり、自然と集中力が高まっていく。戦闘や冒険の緊張感から一時的に解放され、真人は粘土細工に没頭し始めた。


彼の手の動きは滑らかで、次第に粘土が形を帯びていく。心の中で描いたイメージが、指先の動きに従って少しずつ具現化されていくのが心地よかった。彼は無心になって作業を続けた。


ルーナもミリアも、最初こそ真人の姿を見ていたが、やがてその静かな動作に安心したのか、再び深い眠りに落ちていった。真人の心地よい集中は、彼女たちにも伝わっていたのだろう。


翌朝、真人はすっかり目が覚め、仲間たちとともに新たな一日を迎える準備を整えた。彼の中には、昨日よりもさらに強い連携の感覚が残っていた。これからの旅路に何が待っていようとも、彼ら3人ならば乗り越えられると確信していた。

「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!

作者のモチベーションアップに繋がりますm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ