戦闘もナデナデもお任せ!俺とミリアのコンビ誕生
ダンジョンの奥深くへと進む中、3人の足音だけが冷たい岩壁に反響していた。真人、ミリア、そしてルーナは、脱出を目指して探索を再開した。暗く不気味な空間に緊張が漂うものの、以前ほどの恐怖は感じられなかった。理由は簡単だ。数時間前に遭遇したモンスターたちを、真人とミリアが難なく倒せるようになっていたからだ。
「本当に不思議ね。真人とミリアが初めて一緒に戦うのに、これほど息が合うなんて」ルーナは、飛びながら驚きの声を上げた。フクロウの姿をした彼女は空中から戦いの様子を見守っており、今までに見たことのないほどの連携に感心していた。
「俺も驚いてるよ。最初はうまくいかないかと思ってたけど…なんだか自然と、いい感じに動けるんだよな」真人は歩きながら答え、隣で黙って歩くミリアに視線を向けた。
「それに、戦闘中もさ…『ここだ!』っていうタイミングで、ミリアが的確に攻撃を入れてくれるんだ。まるで俺が考えてることを先に読んでるみたいでさ、痒いところに手が届くっていうか…」
真人は振り返ってミリアに微笑みかけた。ミリアは一瞬驚いたように目を丸くしたが、すぐに静かな微笑みを返すだけだった。
「でも…どうしてそんなに息が合うの?」ルーナは興味深そうにミリアに問いかけた。
ミリアは一瞬言葉を詰まらせ、控えめに俯いた。そして、ゆっくりと口を開く。「…あなた様のことを、ずっと見ていましたから。あなた様の動きや考えを感じ取って…次はこう動くだろうって、自然にわかるんです。ただ、あなた様の邪魔にならないように動いているだけです」
その言葉に真人は驚き、そして少し感動した。彼女は自分を守り続けてくれているという思いから、常に真人の動きを観察し、サポートしてくれていたのだ。真人の胸に温かい感情が広がり、自然と手が伸びた。
「ミリア、ありがとう。本当に頼もしいよ」真人はそう言いながら、彼女の銀色の髪をそっと撫でた。
突然の行動に、ミリアは驚いて目を大きく開いた。しかし、その感触が伝わるたびに、彼女の体は小さく震え、頬がほんのりと赤く染まっていった。真人の手は、彼女の髪をゆっくりと撫でていき、彼女の呼吸が少しずつ乱れていくのが分かった。
「…あっ…」ミリアは思わず声を漏らしたが、すぐに口を手で押さえた。しかし、真人の手の温もりは彼女の意識を支配していき、彼女の瞳は潤み始める。普段は冷静で控えめな彼女も、この瞬間ばかりは無防備な姿を晒していた。
「……」真人はその様子に少し戸惑い、慌てて手を引いたが、ミリアの顔には明らかに物足りなさそうな表情が浮かんでいた。
「嫌だったか?」真人は少し申し訳なさそうに尋ねたが、ミリアは首を振りながら答えた。
「…いいえ、そんなことはありません。むしろ、とても嬉しかったです…」彼女は控えめに微笑み、真人を見上げた。その表情は、今までに見たことがないほど柔らかく、甘さがあふれていた。「…もし、また…その、撫でていただけるなら、いつでも私は…大丈夫です」
真人は照れくさそうに笑いながら、何とかその場を収めようとした。「そ、そうか…じゃあ、機会があったらな…」
そのやり取りを見ていたルーナは、ため息をついて軽く肩をすくめた。「…まぁ、良いコンビとして支え合えるなら、それで十分よね」
「そうだな。これからも、俺たち3人で力を合わせてやっていこう」真人は少し照れながらも、真剣な表情でミリアに視線を向けた。彼の目には、仲間としての信頼と感謝が込められていた。
「これからも、よろしくお願いします。私も、あなた様のお力になれるように全力で努めます」ミリアは静かに、しかししっかりと頷きながら真人に応えた。
「ミリア、いつも頼りにしてるよ。これからもよろしくな」ルーナも微笑み、優しく声をかけた。
こうして、3人はこれからの旅路に向けて気持ちを新たにした。互いに信頼し合い、支え合う関係が一層深まっていく。
その後、彼らは安全な場所を見つけ、しばしの休息を取ることにした。ミリアとルーナは先に寝静まり、辺りは静寂に包まれていた。真人はそれを確認し、そっと立ち上がった。
「よし、今のうちに少し粘土細工でもやるか…」彼は鞄から粘土を取り出し、地面に座り込む。粘土の感触が彼の指先に伝わり、自然と集中力が高まっていく。戦闘や冒険の緊張感から一時的に解放され、真人は粘土細工に没頭し始めた。
彼の手の動きは滑らかで、次第に粘土が形を帯びていく。心の中で描いたイメージが、指先の動きに従って少しずつ具現化されていくのが心地よかった。彼は無心になって作業を続けた。
ルーナもミリアも、最初こそ真人の姿を見ていたが、やがてその静かな動作に安心したのか、再び深い眠りに落ちていった。真人の心地よい集中は、彼女たちにも伝わっていたのだろう。
翌朝、真人はすっかり目が覚め、仲間たちとともに新たな一日を迎える準備を整えた。彼の中には、昨日よりもさらに強い連携の感覚が残っていた。これからの旅路に何が待っていようとも、彼ら3人ならば乗り越えられると確信していた。
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