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銀髪ネコミミ美少女、ダンジョンで拾いました

真人とルーナは、目の前に広がる無残な光景を見つめていた。散らばった死体の数は、予想以上に多かった。裂かれた肉、深い刺し傷、切り裂かれた皮膚が生々しく残され、明らかに人間が何らかの猛獣と戦った形跡がある。それが、つい先程のモンスターによるものかと、真人は恐怖と絶望を感じ始めていた。だが、ルーナがその場に動かず、静かに首をかしげる。


「…まだ、ここに人の気配があるわ。慎重に動いて」


その言葉に、真人はぎゅっと拳を握りしめた。諦めていた希望が、かすかに再び灯る。ルーナの敏感な感覚を信じ、周辺を再度慎重に見渡す。すると、真人の目に奇妙な違和感が映った。倒れた死体の陰に、微かに動くものが見えたのだ。何かが生きている。彼の心拍が高まり、緊張が走る。


そっと静かに足を進め、動く影に近づくと、それは人間の姿だった。しかし、よく見ると頭には特徴的なネコミミがついている。少女はぼろぼろの服を纏い、体中には無数の傷が刻まれていたが、その姿はどこか儚げで美しい。胸元が大きく裂けた服からは、豊満な胸がこぼれそうに覗き、まるで無防備な魅力を放っていた。肌に貼りつく泥と血が、その白く滑らかな肌の美しさを際立たせ、荒々しい世界の中での強さと無垢さの対比が強調されている。


少女の髪は、明るい銀色で、長くしなやかに流れるような輝きを放っている。泥や血にまみれても、その髪はどこか神秘的で、彼女の美しさを引き立てていた。ぼろぼろの服から覗く肢体の曲線美は、荒れた環境とは対照的に、彼女の魅力を一層強く浮き彫りにしていた。


「…大丈夫か?」真人が声をかけると、彼女は驚いて顔を上げた。


その目大きく、瞳は深い紫色。どこか怯えた表情が浮かんでいるが、それでも感情を抑えるように、静かに真人を見つめ返す。そして、彼女は弱々しく、従順な声で答えた。


「…すみません、私なんかが…どうか、助けてください…」


その口調には恐怖と敬意が入り混じり、真人は彼女が相当な経験をしてきたことを一瞬で理解した。ルーナがそっと真人の肩に降り、冷静な視線で少女を見つめている。


「この子…他の奴隷と一緒に連れてこられたのかしら?気をつけて、真人。まだ周囲に何がいるか分からないわ」


少女は再び、地面に倒れたまま、小さく震えながら話し始めた。


「私…ミリアです…キャット族の…仲間たちは…皆、モンスターに…殺されました…私だけが…」言葉を絞り出すように、ミリアは自分の過去を語り始めた。控えめで、感情を抑えた口調だが、その声の裏には深い悲しみが隠されている。彼女は、奴隷として捕らえられ、このダンジョンに連れてこられた。そして、他の仲間は皆、ここで命を落としたのだ。


ミリアの体には無数の傷跡が残っていた。胸元や太ももには、何かの儀式か呪いなのかタトゥーが刻まれている。彼女の服装は、もはや衣服と呼べる状態ではなく、あちこちが裂けていて体の多くが露わになっていた。真人はその姿に目を奪われ、無意識のうちにジロジロと彼女を見てしまう。特に胸元に視線が吸い寄せられ、その豊満な形がボロボロの布地の隙間からはっきりと浮き上がって見えた。彼の目はそのまま、少女の引き締まった太ももや、泥と血にまみれた細い腰へと移り、全体のバランスが絶妙に整っていることに気づく。


彼女は、真人が自分の体を隅々まで見ていることに気づいていたが、特に表情を変えることもなく、まるで気にも留めていないかのようだった。視線を感じながらも、口元には一切の反応がなく、彼女にとっては今の状況がどうでもいいかのような無関心さすら感じさせた。


真人は、そんな彼女を見つめながら、このまま放っておくわけにはいかないと感じた。彼女は今にも倒れそうなほど疲れ果て、傷も深い。


「おい…少し、これを飲んでくれ」


真人は懐から最後の地底湖の水を取り出し、ミリアに手渡した。その水は、彼自身が傷を癒すために使っていたが、今はこの少女を助けるために使うべきだと判断したのだ。ミリアはそれを受け取り、感謝の表情を見せることもなく、ただ静かにうなずき、慎重にその水を口に運んだ。


「ありがとう…ございます…あなた様は、どうしてこんなところに?」


彼女の礼儀正しく、上品な口調に真人は少し戸惑ったが、その冷静さと落ち着いた態度に、彼女がただの弱い少女ではないことを感じた。


「俺もここに閉じ込められたんだ。俺と一緒に脱出を目指そう。君をこのまま置いていくわけにはいかない」


ルーナが首をかしげながらも、肯定するようにふわりと飛び上がり、真人の肩に再び降り立った。


「慎重に進めば大丈夫よ、ミリア。あなたも、私たちと一緒に行きましょう」


その言葉に、ミリアは静かにうなずいた。そして、真人とルーナと共に、ダンジョンからの脱出を目指すこととなった。


真人は、ミリアの弱々しい姿と、その中に秘められた力強さを感じながら、彼女を守る決意を新たにした。

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