表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/32

パシられて




前世と今世合わせての初めての友だちはそう君だったけど、やっぱりさ、同性の友だちも欲しいわけですよ。

だってさ、異性の友だちなんて長く続かないし、そう君の周りは女性トラブル多そうで怖いし。

という事で、同性の友だちを作ろうとした結果・・・


「今度みんなで富士急行こー」

「いーじゃん。伊斗、あんた計画お願いね」

「え?う、うん。わかった・・・」


友だちじゃなくて、パシリになりました。

パシリから友だちにランクアップって、できるのかなぁ・・・






◆◆◆◆◆






「ぐぬぅ」

「何か悩み?」

「ちっ違うっ・・・」

「どんな悩みなの?」

「違うってばっ・・・、えと、お腹!お腹空いたなぁってっ!」

「ふーん」


全く信じていなそうなそう君の「ふーん」に、冷や汗を書きながら目の前の問題集に集中しようとする。

でも、やっぱり無理だった。


「私っ絶叫とか・・・お化け屋敷とかも苦手なのにっ・・・。どどどどうしよう・・・」


あっさりそう君にカミングアウトしてしまった。

本当のイケメンは聞き上手なのよ。


「明後日かぁ・・・伊斗はどうしたいの?」

「いいいいきたくないぃぃ」

「俺が断ってあげようか?」

「ダメっ!なんでそう君が断るのさ。いきなり知らない人出てきたら、みんな困るでしょ?」

「幼馴染なんだから、それくらいいいんじゃない?」

「えー?いや、そう君にそんなの頼めないよ」

「うーん。伊斗は嘘下手くそだしなぁ・・・友だちは女の子?」

「そうだけど・・・なんで?」

「じゃあさ、俺も行くよ」

「はぁっ!?なんで!それ、解決になってないよね?!」

「伊斗入れて、何人なの?」

「いやいやいや、待ってっ!!そう君、食い物にされるよ!」

「6人?」

「いや、5人だけど・・・って、ダメだよ!」

「友だち連れてくよ。俺のことは心配しなくていいって。大丈夫」

「信用ならないっ!」

「ひどいなぁ。15年来の付き合いじゃん」

「とにかく!ダメったらダメっ!」


そして迎えた富士急の日。

待ち合わせ場所の新宿駅には、私と友だち、そしてなぜかイケメン'sがいた。

いや、イケメン'sってなに?



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ