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1. 魔法少女が存在している世界

初投稿となります。

楽しんでいただけると幸いです。

敵性生命体(エネミー)と呼ばれる「異形」と人類との関係は、記録では400年前に遡る。



---17世紀初頭---



日本では江戸幕府が誕生した後、また、ヨーロッパでは魔女狩りが盛んだった頃、世界各地の上空で黒い穴が観測された。当初は「悪魔の穴」や「地獄の入口」と呼び、恐れていたが、数年たっても何も起こらず、次第にそこに存在している事が日常となっていった。



---「黒い穴」の観測から数年後---


この頃には、「黒い穴」は黒い穴(ピット)という名称が定着していたと考えられている。高山に住んでいた羊飼いが黒い穴(ピット)を何気なしに見ていると、この世のものとは思えないような「異形」が出てくる瞬間を目撃した。その「異形」が出てくると黒い穴(ピット)は閉じ、しばらくしても黒い穴(ピット)が再び開くことは無かった。地上に解き放たれた「異形」は、恐るべきことに、降り立った場所の近隣の村を襲い、村人を捕食していった。幸いにも第一発見者の羊飼いは、「異形」に見つからず、生存できたと記録に残っている。


「異形」は食事を終わるとさらなる獲物を求め、どこともなしに進んだ。そして、出会ったすべての人間を捕食していき、最終的には国が1つ滅ぼされた。これらが現在敵性生命体(エネミー)と呼ばれる「異形」による被害の最古の記録である。


その後、最古の敵性生命体(エネミー)を皮切りに世界各地の黒い穴(ピット)から次々と別の敵性生命体(エネミー)が出現した。当時の兵器では敵性生命体(エネミー)に有効な傷を与えることができず、その圧倒的な暴力により、瞬く間に人類は淘汰されていった。


そうして、人類は滅亡の危機に陥るのであった。


そうした絶望感が漂う年月が流れる中、救世主が現れた。それが「魔法少女」である。記録に残っている最古の魔法少女はイギリスの当時14歳のソーニャと呼ばれる田舎の村娘であった。彼女は住んでいた村に敵性生命体(エネミー)が接近している中、魔法少女へ覚醒したと言われている。ソーニャは魔法少女へ覚醒後、接近する敵性生命体(エネミー)を見事討伐することに成功する。それは世界初のことであり、この時期から世界中で魔法少女の存在が確認され始め、各国でソーニャのような魔法少女の捜索が始まった。


敵性生命体(エネミー)が猛威を振るい出した頃から魔女狩りが収まっていたが、魔法少女の捜索により、以前の状況に戻ってしまうのではないかという人々の不安から遅々として進まなかった。


魔法少女の捜索が難航している中、日本では驚くべきことに捜索がスムーズに行われた。これは江戸幕府の最高権力者である「徳川家康」の鶴の一声によるものであり、日本中から魔法少女が集められることとなった。家康は「特別退魔隊」を組織し、集められた魔法少女を所属させ、町のパトロールや敵性生命体(エネミー)の討伐方法などの対策を講じたのであった。


魔法少女の尽力もあり、敵性生命体(エネミー)の撃退が進んでいくと共に人類の再興も進んでいった。



---月日が経ち、18世紀後半---



魔法少女の数が増加傾向にある最中、黒い穴(ピット)から1体の強大な敵性生命体(エネミー)が出現した。ヴェインと名付けられたこの敵性生命体(エネミー)は、これまでとは比較にならない程の強さと凶暴性を持っていた。後に第一次魔法少女防衛戦と呼ばれるヴェインとの戦いによって、100万人の死傷者を出すこととなった。


このことをきっかけに、世界中の魔法少女の活動支援と管理を行う目的とした団体が設立された。それが「協会」と呼ばれる世界魔法少女支援協会である。魔法少女に覚醒すると速やかにこの協会に登録され、保護されるのである。



---そして、現代---



魔法少女の活動は敵性生命体(エネミー)の討伐に留まらず、アイドル活動やバラエティー番組の出演などもしており、一般人にも身近な存在となっていた。そして、協会に登録されている魔法少女の数は10万人を突破し、まさに魔法少女の黎明期を迎えるのであった。


この物語は協会の一員であり、魔法少女たちの活動を支援する相坂ミオの日常を覗いたモノである。

1週間に1話のペースで書ければと思います。

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