ナラトの手記 #2
これまでの設定資料 (一部) です。
◆アルカナスキルについて
かつて世界を構成したとされる22の要素を分けたことで発現したとされる正体不明の謎のスキル群。
アルカナスキルには複数の要素が含まれているため、獲得した時点ではスキルを使うことはできない。 あくまで使えることを資格として段階で発現し、所有者の意思や覚悟に答えて『真化』と呼ばれる現象が起きて変化する。
また、アルカナスキルを授かる時は自らを『傍観者』と名乗る人物から啓司があるらしい。……と伝えられている。
以下、現在判明しているアルカナスキル所持者。
0:愚者 →???
1:魔術師 →賢者アイオン
(四聖職の一人。迷宮都市アイオンに拠点を置いて活動中)
2:女教皇 →皇女ルクレティア
(エルクセム王都に在住)
3:女帝 →不明
4:皇帝 →武帝王アルスファルド
(軍国ロウズノルドでトップに立っている)
5:教皇 →大聖者ハレイゼル
(聖教国に在住。大司教の肩書きを得て活動中)
6:恋人 →恋慕ミルフィローラ
(魚人族の女性。行方不明)
7:戦車 →不明
8:力 →勇者エルトランゼ
(四聖職の一人。娘のアンダンテをダイアラームに残し、港町ラングリッサに拠点を置いて活動中)
9:隠者 →オウカ
(樹人族の女性。家系の関係で森人族の王家を守っている)
10:運命の輪 →不明
11:正義 →不明
12:吊るされた男→ギーラ=アイオン
(迷宮都市ダイアラームを滅ぼし、勇者の娘であるアンダンテをいたぶって楽しんでる)
13:死神 →不明
14:節制 →聖女オリファ
(四聖職の一人。剣王龍の襲撃により死亡。そのため現在の聖女職は継承中であり、席が不在である。このことは四聖職の関係者しか知っておらず、各国には死んだことを伏せられている)
15:悪魔 →冷惨魔オノケリス
(上級悪魔。賢者により討伐済。過去には迷宮都市アイオンを壊滅寸前まで追い詰めた)
16:塔 →剣聖レアト
(四聖職の一人でナラトの父親。迷宮都市ダイアラームに拠点を置いて活動中)
17:星 →大罪人レノーリア
(新薬を開発をして流行病を撲滅した医師である一方、開発のために非人道的な実験を多く行っていた人物。六年前に既に死去している。尚、死んだ経緯は不明である)
18:月 →闇の魔女ミレディア
(凄腕の闇魔法の使い手。過去には宮廷魔術師だったものの、禁忌の魔法を研究した結果国から追放された。また、危険視されていたので剣聖レアトによって討伐済)
19:太陽 →不明
20:審判 →不明
21:世界→不明
◆魔物解説
・ジャイアントスパイダー (脅威度E)
別名、大蜘蛛。
迷宮都市アイオンに存在する、蜘蛛の迷宮の代名詞であり、冒険者の主な討伐対象である。
全長は1~2mと大きな蜘蛛型の魔物で、腹部に衣服の原材料となる蜘蛛糸を蓄えている。これを狙って冒険者から狩られまくる。
上層から下層まで出現し、下層に行くほど強力な個体が集中的に生息している。
戦闘能力はまずまずといったところで、獲物を見つけると巨大な牙で襲いかかってくる。天井に巣を作り上から襲いかかってくることも。
とはいえ、蜘蛛型の魔物にしては毒を持っていないので牙と爪にさえ気を付ければ倒すのは難しくない。動きはやや早いものの、慣れた冒険者なら無傷でも倒せる相手である。
素材
・大蜘蛛の絹糸
ジャイアンスパイダーの腹部から採れる蜘蛛糸。強靭でありながら見た目も美しいので衣服の原材料として人気が高い。強力な個体ほど美しさと強靭さもあがっていくので価値があがる。迷宮都市の主な商業産物である。
・大蜘蛛の牙
ジャイアンスパイダーの尖った牙。軽い上に耐久性もあるので、削って槍の穂先に使われたりする。こうして作られた蜘蛛槍と呼ばれる武器は取り回しがよく、駆け出しの冒険者から人気がある。
・大蜘蛛の爪
ジャイアンスパイダーの先が鋭い爪。薬の材料や武具の研磨剤に使われる。需要はあるものの、供給される数が多いのであまりお金にならない。
・クイーンスパイダー (脅威度D)
本来は蜘蛛の迷宮の下層にのみ生息する超巨大な蜘蛛型の魔物。その正体はジャイアントスパイダーの女王であり、通常個体の何倍もの体躯を持ち腹部には大量の蜘蛛糸を蓄えている。
子分 (息子)を数十体従えて下層を陣取り、冒険者を待ち構える。その風貌は正に女王であり、数多の冒険者を食い殺してきた。
毒こそ持ってないものの、より強靭強力になった爪と牙で襲いかかってくる。しかしその反面、図体が大きくなったせいで動きは鈍くなっており、ジャイアントスパイダーの動きになれた冒険者ならば攻撃を避けることは難しくない。
最も、取り巻きの息子たちを相手にしながらできるか、だが。
素材
・煌めく女王糸
クイーンスパイダーからとれた極上の糸。主にドレスに使われる素材であり、貴族からの人気が高い。耐久性もさることながら羽のように軽く、加工もしやすい。ただし火にとても弱く、少しでも火が燃え移ると大炎上を起こすのが難点。
仕立て屋や加工屋は火に強い素材と上手く組み合わせてかつ、客の注文に合わせて仕上げるのが腕の見せ所である。
・大きな蜘蛛牙
クイーンスパイダーの大きな牙。その大きさから鎧の部品になったりする。どうやら普通のジャイアントスパイダーの牙よりとても硬いらしく、一気に用途が広がっているようだ。
・女王蜘蛛のはらわた
クイーンスパイダーのはらわた。とどのつまり腸である。とても長く、中には排泄物が詰まってる。
珍味であり、下処理をすると食べられるようだ。味はアンコウの肝に近いらしく貴族の中には愛好家もいる。取引価格は高いのだがそこまでして食べる必要は残念ながらないだろう。冒険者も持って帰りたがらない。
・大いなる凶狼 (脅威度B)
七大魔境『地を統べる蠢く大樹林』から逃げてきた狼型の魔物。漆黒の体毛、首に下げられた朽ちた鎖が特徴。
逃げてきた理由は不明だが、人類圏に侵攻してきたせいで幾つもの村や街が壊滅させられてきた。
作中ではまだ未使用なものの、影から自身の分身体を生み出す『影法師』のスキルを所有しており、単一個体でありながら群体で行動する魔物と変わらない脅威さを持つ。
また、影の中に身を潜める『暗影』もあるため、発見するのが困難であった。
戦闘能力は極めて高く、『恐慌のオーラ』で周囲の生物に恐怖を植え付け、『恐怖の感覚』で完全に位置を把握してくる。
更に視認した対象の魔力を知覚する『赤き双眸の魔眼』と組み合わせれば死角は存在しない……が、剣聖レアトにより両目に傷を付けられて視力を下げられている弱点が出来ている。
ナラトの予想ではダイアラームの迷宮内に長年潜伏していたと考えられている。しかし、後述のエルダーリッチと一緒にいる理由は分からないとのこと。
・エルダーリッチ (脅威度A)
最上位のアンデット個体。生前、高い魔力の持ち主が底知れない怨念から蘇った魔物だと伝えられている。
様々な魔法を操る他、生者死者問わず自身と同じ『眷属化』のスキルや死者を奴隷のように従わせる『死者傀儡術』のスキルを所有している。
しかし所有スキルや存在自体は認知されているものの、以前エルダーリッチが出現したことは数百年前だったので、現在は記録自体がほぼ残っていない。
本人 (本魔物?)の発言により、生前の人物は元賢者候補の『ギーラ=アイオン』だということが判明している。どうやら現在の四聖職の賢者アイオン、そして勇者エルトランゼと何かしらの関係があるらしいが……?
・ムルムル (脅威度F)
初期のアキヒロ。特に設定ないので忘れてた。
砂漠地帯に生息する単に珍しいイモムシの魔物。棒で叩けば殺せるほど貧弱であり、恐れるに足りない。子どもで勝てる雑魚。
得られる素材は特にない。
・マンネンゼミ (脅威度E)
進化したアキヒロ。長年を土の中で暮らし、毎日を木の根っこの汁を啜っているだけの陰キャみたいな魔物。80年掛けて幼体から成虫に成長する。
長年のニート生活から抜け出すと大きな鳴き声で交尾相手を探して産卵して死ぬ。しかし成虫時の寿命は基本1日、良くて2日なので大概の個体は童貞か処女のまま死ぬ。
その酷い生態から現在は絶滅危惧種。また交尾相手がマンネンゼミによく似ているガングゼミがいるため種族淘汰されている。
◆種族解説
・普人族
短命だが繁殖力が高く、七大魔境に囲まれた大陸に広く分布している種族。ステータスは平均的だが成長速度はとても早い。
一見弱そうに見えるが間違いであり、最大の特徴はどんな種族とも交配可能な点があげられる。
普人族の血が混じったもの達は混血種と呼ばれ、この混血種、普人族の血が混ざっているからか成長速度が極めて早い。歴代の英雄の多くは混血種の人間である。
そのためか一部の種族は戦闘能力に秀でた普人族を攫っては無理矢理交配させて優秀な戦士を育てていたほど。普人族の中では他種族の差別意識が高いのはこの所以である。
が、二千年前の第七代目魔王【禍夜】との戦いで大陸が分断されて以来、差別意識はそこまで根強く残ってはいない。
◆普人族と他種族の関係性について
・比較的友好関係の種族
なんと小人族のみ。普人族が武具の素材を提供、小人族が武具を作って対価を得るといったWinWinの関係を築けている。
・いまだ歩み寄れてない種族
森人族、樹人族、竜人族、蟲人族、魚人族があげられる。
森人族、樹人族との交流が一番あるのだが何かと消極的。争いは特にないが、それといって友好的ではない感じ。一応、樹人族のオウカがエルフの王家と四聖職の仲を取り持ってくれている。
竜人族、蟲人族、魚人族に関しては普人族が行き来できないような場所に暮らしているため、まず関わる機会そのものが断絶されている。
・明確な敵対関係になってる種族
獣人族、巨人族、翼人族、魔人族、鬼人族があげられる。
敵対関係の種族に当て嵌るのは普人族を攫い無理矢理交配していたこと。そのためか歴史を見ると混血種の英雄が多く誕生していることが特徴とされている。
特に獣人族、鬼人族は普人族の村や街を襲撃しては人攫いをしまくっていたので、現在でも魔物と変わらない扱いである。幸いなことに上記全ての種族は大陸分断後、外界へと別れて暮らしているで鉢合わせることはない。
別に普人族が差別しているが悪い……のではなく、他の種族が関わることに消極的であったり、そもそも関われなかったり、人攫いをしてきた歴史があるので関われない状況が続いている。
目下の所、森人族、樹人族との関係性が友好的になれることぐらいで、残り種族はかなりの時間がかかることだろう。
次回の更新は頑張って4/18 (日)か4/19 (月)にしようと思っています。




