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転生魔王は異世界を廻る(めぐる)  作者: 逸雲 仁弦(いつもにーと)
魔王、初めての転生、最初の世界。
36/46

番外編:魔王の生産日記 (2頁目)

前回投稿できなかった分です。どうぞお読みくださいm(-_-)m

~魔王がまだダスエルステにいたときのこと~


魔王がギルドで依頼を探していた時、ギルドの依頼に一つだけ毛色が違う依頼があることに気づいた。

その内容は...老朽化で壊れた神像の代わりになりうる新しい神像の彫刻という内容だった。


魔王は、専門の人間がいるのではないだろうか、冒険者のギルドに出すのは間違っているのではないかと思いつつも、だれも手に取らないようなので引き受けることにした。


・・・・・・・・・


ダスエルステの端も端、かなり古い教会の一部が腐り、もろくなっていそうな教会のドアをノックする。


「依頼を受けてきたんだが。」


「はい?どちら様で?」


「依頼を受けてきたんだが。神像の彫刻の。」


魔王の言ったことが理解できていないかのように動きを止める神父らしき老人。


「おお、まさかほんとに依頼を受ける人がいるとは、驚いた。」


ほんとになぜ依頼を出したのだろうか。驚きだ。


「いや、職人のギルドに依頼を出すと高くつくからダメもとで依頼を出してなぁ。神像として置いて大丈夫な程度でいいからその石材で彫刻してくれ。それと、少し外出するから場所は広く使っても大丈夫だ。」


教会の見た目からして金欠なのはわかるが、神像なのに「大丈夫な程度」とか言っていいのか?


まあともかく、老人が指した石材は見た感じ質はそれなりにいいようだ。

それに何がどうであれ、依頼を受けたからにはしっかりとこなしていくつもりだ。


・・・・・・・・・


壊れて隅に置かれている神像の首を見た感じ、こんな感じの顔だろうか。

ちなみにだが、顔を見た感じ、女神の像だと思われる。

神像だからこう、慈愛に満ちてそうな感じで、顔のパーツの比も...


神像なのに首だけで部屋の隅に置かれているのは神罰が下りそうな光景だがスルーしておく。


うむ。いい感じだ。


体は...まあ、見当たらないが、元の世界の神像を参考にしていけばいいか。


大体こんな感じで、バランスの取れた体つきと、表情と合ったポーズにして...


・・・・・・・・・


神像はできたな。


だが、台座が微妙だ。


こう、荘厳な、派手ではなくきれいな装飾と、女神を引き立てるような位置とポーズの天使を彫って...


...こうなるとすべて気になってくるな。


まあ、別にきれいにしても怒られることはないよな。


・・・・・・・・・


気が付けば教会はきれいなステンドグラスがはめられ、光がうまく女神を引き立てるように取り込まれ、

ベンチも床もドアも新しく、御丁寧に装飾も施されていてもう原型が残っていないレベルである。


ちなみに魔王のもはや異常なまでの技術により、これらの作業時間はたった4、5時間ほどである。


魔王が一度外からも確認しておこうとドアを開けると、神父がポカンと突っ立っていた。


「どこ、ここ。」


「...。」


どこか呆けたままの神父から依頼料をもらい、魔王はさっさと宿に戻っていった。


その後、この世のものとは思えないほど美しい女神像とそれを引き立てる台座、ほかにないほどきれいで、光の加減も素晴らしいステンドグラス、ベンチやドアに至るまで装飾が施されているというこの教会は神の使いが作った教会と噂され、新たな観光名所となったという。

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