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転生魔王は異世界を廻る(めぐる)  作者: 逸雲 仁弦(いつもにーと)
魔王、初めての転生、最初の世界。
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魔王と噂

「それにしても依頼を終えて帰ってきてからやけに騒がしいな。」


「なんだ、知らないのか?珍種ハンターにジョブチェンジした新人。」


? 誰なんだろうかこの男性は。


「おいおい、誰だお前みたいな顔するなよ。スタンピードの時にワイバーンと戦ってた爽やかな方…じゃあないが、もう片方のダンディーなおっさん戦士だぜ?」


ああ、そういえば…ダンディーかは分からないがワイバーンのウロコに苦戦していたのは思い出した。


「それで、何かあるのか?」


「ホントに知らないのか⁉︎勇者様がこの街まで、この間の大規模な魔王軍との戦闘勝利パレードで来るらしいぞ?こんなに噂になってるのに知らないってことは以来で出かけてたんだな?」


勇者だと?この世界にも勇者がいるのか?

それに、魔王軍てことは魔王もいるのか…

この世界には今、俺とそいつで魔王が二人いるってわけだな。


…なんか勇者と聞くだけで闘争心が出てきてしまうんだが。レベルを十分に上げたらその勇者と戦ってみたいな。どのくらい強いのか知らないが。あと、この世界の魔王にも挑んでみたいな。


「おっと、忘れてた。じゃあな!俺は嫁さんと一緒に勇者様を見るために準備をしなきゃいけないんだ。」


この世界の勇者は見世物のようになってずいぶん呑気だな。元の世界なら勇者にそんな余裕はないし、そんなことをしていたら暗殺されたり、どこかの街が滅ぶだろうな。

魔王である俺もかなり色々なところに駆り出されたものだ。


宿に戻る途中もそこかしこで勇者について話していた。


「勇者様ってイケメンなのかしら?」


「やっぱ勇者様なんだからイケメンで強くて優しい完璧超人なんじゃない?」


なんて話や、


「勇者様は俺たちじゃ想像がつかないくらい強いんだろうな。」


「俺が聞いた話じゃあだいたいレベル250くらいらしいぜ。レベル的にはまだ上もいるけど俺たちなんて足元にも及ばないのは確かだよな。」


という話が多いだろうか。


レベル250か。まだもっと鍛えてゆくゆくは戦えるくらいにはならないといけないな。


「明日のパレードまでに出店を出して儲けるぞ!」


「どの出店よりも儲けてやるぜ!」


普段屋台を出していない店も儲けるために頑張っているようだ。商魂逞しいな。

俺もせっかくだから何か売っておこうか?


食べ物が多いからアクセサリ等を売れば競争相手もいない訳だしストレージに溜まっているやつを売ることにしよう。

何かあった時のために金は多く持っていた方がいいだろうしちょうどいい機会だ。


そんなわけで露天の準備をしに宿に戻った。


・・・・・・・・・


「お客さん、お帰りなさい!勇者様が来る影響でうちの宿も結構儲かってるからちょっとだけ割り引きしてるよ!」


勇者効果でこの宿も景気がいいらしい。飯が美味いからな。魔王の舌も唸る味だ。


「もし良かったら、一緒に観に行きませんか?」


「露天を出す予定だからあまり一緒にいられないと思うがそれでもいいのか?」


「もちろんです!なんなら露天の手伝いもしますよ。人を呼び込むのは結構得意ですし。」


「宿の手伝いはいいのかとは思うが、それなら頼む。」


宿屋の看板娘はガッツポーズをした。


・・・・・・・・・


さて、準備するか。ストレージからとにかく大量に指輪やら腕輪やら首飾りやらを出して魔法を使って仕分けた。

魔法ってのはとにかく便利なものだ。ここまで細かい制御ができるものなど数少ないだろうが。


大量のアクセサリはそこそこすごいもの〜とにかくすごいものといったところだ。それも魔王が価値に気付いているかどうかは関係なく、この世界の魔道具の基準でだ。


そもそも売ってるもののほとんどがが魔道具などという露天は頭がおかしいと言われてもおかしくないし、一人で全て作ったなどといっても誰も信じないだろう。

魔道具は腕利きの職人が時間をかけて作るものだから量産はできない。

相変わらずの魔王クオリティだった。


魔王が開く露天がどうなるかなどまだ誰にも分からない。

ブクマ、評価、感想があれば嬉しいです  よろしくお願いしますm(-_-)m

それと、こちらの作品もお願いしますm(-_-)m

鬼畜世界ぬるゲー化計画

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