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第46話

「最近罠が多いからやっと気が付いたんだけど、罠の設置されてる場所って大抵特殊波形の魔力が出てるのね。」


ベルさんが真・青のダンジョン内を探索中に言った。


「そうにゃ!ベルさんすごいにゃ!【魔力視】は『盗賊シーフ』の特殊技能にゃ。盗賊シーフからすると罠は見てすぐわかるけど、一般人でそれを察知できる人は少ないにゃ。罠地帯は罠自体を隠蔽するための魔法がかかっていることが多いから、多分それを『特殊波形の魔力』だと感じ取ってるんだと思うにゃ。」

「あそこの右側の壁と3mくらい先の地面ね?」

「そうにゃ!にゃーは相当おかしなとこ以外は大抵解除してから進んでるけど、感知が出来れば避けて通れば9割方安心にゃ。1割は避けて通っても発動するけどにゃっ。」

「へえ…」


ベルさんは感心してるけど…私全然わかんないです…シータさんもイシュさんも微妙そうな顔をしてるけど。【魔力視】はスキルで購入できるから、とればわかるんだろうけど…


「兄殿…言いにくいが全然わからん…」

「当り前にゃ。【魔力視】を持たずに罠を感知できるのはベテランの中でも相当デキる奴だけにゃ。みんなにホイホイできたら『盗賊シーフ』は用なしにゃ。」


ミーニャさんに言われた。


「良かった。おかしなのはボクらじゃなくて兄殿の方だな。」

「馬鹿言ってないでちゃんと勉強しなさい。ミーニャちゃんとはぐれて青のダンジョン入ったら瞬殺されるわよ。ジゼルちゃん、魔力に余力があるなら通路全体に【アンチマジック】かけてみてくれない?」

「はい。」


通路全体に【アンチマジック】をかけてみる。そして索敵を使うと…


「なんじゃこりゃ!?」


シータさんが叫ぶ。

通路に不思議な文様が浮かび上がった。


「それがにゃーが普段見ている風景にゃ。文様に対応した陣を魔力を込めたツールで描くと罠が解除できるにゃ。」


ほう。


「触るとどうなるんだ?」

「ああ!?触っちゃダメにゃ!!」


シータさんが無造作に罠に触れた。

かこん!と軽い音がして気が付くと私はイシュさんと2人きりで見知らぬ通路に立っていた。


「な、なんすか!?みんなは!!!?」

「ど、どこでしょう!?ここ!!?」


ひとしきりイシュさんと慌てた後、そういえば共鳴のイヤリングを持ってた!と思いだして耳につけてみる。


⦅ジゼルちゃんー!気付いてー!⦆


ベルさんはとっくに通話法に気付いて呼び掛けてたみたいだ。


⦅はい、ベルさん!今、気が付きました。すいません、ちょっと慌てちゃって。⦆

「イシュさん、共鳴のイヤリングでベルさんと連絡が取れました。」

「わかったっす。対応策を話してほしいっす。」


イシュさんに呼びかけるとイシュさんは慌てるのをやめて静かに周囲を警戒した。


⦅アタシは一人なんだけど、ジゼルちゃんは誰かと一緒?⦆

⦅イシュさんと一緒です。シータさんとミーニャさんはどうしたのでしょう。⦆

⦅シータとミーニャちゃんが一緒じゃないとシータが詰むわね。転移石使ってみた?⦆

⦅いえ、まだです。⦆

⦅じゃあ、使ってみてくれる?アタシの方は使えなくなってるみたいなの。⦆

⦅えっ!?⦆

「イシュさん!ベルさんが転移石使えなくなってるって!!こっちで使えるかどうか見てくれって。あとシータさんとミーニャさんとは連絡取れない。」

「えっ!?」


二人で転移石を割ってみた。


「使えないっすね…」

「使えませんね…」

⦅ベルさん!転移石使えないです!!ここってまたダンジョナーの…⦆

⦅いえ、普通のダンジョンの一角だと思うわ。トラップを発動させてしまったから特殊区画に移動させられただけよ。昔、黄のダンジョンで似たような罠に引っかかったことがあるから。⦆

⦅どうすれば?⦆

⦅進むか後退すれば特殊区画はいずれ抜けて、転移石を使えるようになるはずよ。問題は①いつ頃特殊区画を抜けられるか、②状態異常を使う敵がいないか、③罠をどうするか、ね。①はまだわからないけど、アタシは迷い人の糧とクリエイトウォーターボトルを持ってるから食料問題的にはOK。ジゼルちゃんはお金があればイシュ君と食べて行けるでしょう。シータはスイーツボックスがあるし、水も多めに2週間分は持ってたわ。ミーニャちゃんの食糧管理まではわからないけど、シータと一緒にいれば2人で1週間は最低でも持つわ。②は応急手当キット持ってるわね?イシュ君と2人でいるなら、どちらかが何らかの状態異常にかかったら速やかにキットの中身を使うこと。使ったら補充もして。シータもミーニャちゃんと一緒にいるなら同じように対応するはずよ。③はアタシは特殊波形の魔力を避けてみるわ。ジゼルちゃんは進む通路にアンチマジックをかけるのをお勧めするわ。文様を避けて通ればOK。魔力は魔物からドレインすればいいし。ちゃんと【魔力視】を取ってもいいけど、その場合食費だけはとろかさないようにね。シータは本当に…ミーニャちゃんと一緒であることを祈るしかないわ。⦆

⦅わかりました。⦆

⦅アタシは魔物避けスタンドがあるからいいけど、ジゼルちゃんは寝るときはイシュ君と交代で見張り…【ライト】って寝てる間も持続にできたわよね?⦆

⦅はい。ベルさんは明かりは?⦆

⦅シータが誕生日に贈ってくれた魔道具のランプがあるわ。こういう使い方するとは思ってなかったけど。シータたちはねえ…ミーニャちゃんがランタン持ってるのは見たけど、シータは特に対策してなかったから、その意味でもシータはミーニャちゃんと一緒にいないと詰むわ。⦆

⦅うう…シータさん…⦆

⦅全員無事に戻ってシータにお説教できるって信じてるわ。ジゼルちゃんとイシュ君も頑張ってね。⦆

⦅はい。ベルさんもお気をつけて。⦆


一旦通話を切って、イヤリングはつけたまま、イシュさんにベルさんに教えられた対応策を話す。


「物質的にはシータさんとミーニャさんがピンチっすけど、経験と索敵的には自分らがピンチっすね。自分隠密型の魔物未だに苦手で…」

「私も…」


溜息をついた。


「とりあえず進まなきゃ…というか、転移石が使えないってことは…」

「マッピング?」


がくりと肩を落とした。


いつも通り探索シーンはほぼカットします(笑)


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