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第42話

ベルさんがギルドで売るための素材や、オークションにかけるアイテムを見せると大騒ぎ。


「も、もしや、真・青のダンジョンに入られたのですか!?」


コリンナさんが鼻息を荒くした。


「そうよ~。」

「ど、どうやって!?」

「その情報、ギルドはいくらで買ってくれるのかしら?」

「……じょ、上司と相談して参ります!個室でお待ちください!!」


個室に案内された。


「VIP待遇だにゃ。」


確かに。すごいゴージャスな個室だよね。ギルドにこんな部屋あったんだ?ソファもふかふかだしインテリア一つ一つお金がかかってそう。


「まあ、数千年ぶりの快挙だからねえ…真・青のダンジョンの素材で作られたスーツなら【エアクール】を持ってないパーティーも赤のダンジョンを探索できるようになるでしょうし、ギルドも目の色変えるでしょうよ。」


なるほどー。赤のダンジョンはあまりに過酷な環境のため、殆どの冒険者がまともに探索できてないらしいからなあ。赤のダンジョンもまたお宝の宝庫というわけだ。

お茶とお菓子を出されて、まったり寛ぐ。クッキー美味しいです。どう考えても高級な茶葉に高級なお菓子。

暫くすると渋いおじさんと、如何にも仕事できそうな女性と、コリンナさんが部屋に入ってきた。


「私が冒険者ギルドマリーアネット支部の支部長、ボッカルニだ。こちらは書記官のエルメス君。あと君らと顔なじみのコリンナ君だ。早速値段交渉に入ろう。」


ベルさんは中々強気な価格設定を打ち出した。ボッカルニさんは渋い顔をしたが、「このまま青のダンジョンが『お魚牧場』なんて舐められてていいの?」とか「入り方がわかれば冒険者の数は爆発的に増えてギルドも潤うでしょうね~」なんて囁いて、ボッカルニさんの反応を見ている。結局ボッカルニさんは言い値を飲んだ。代わりにベルさんは攻略のコツや、真・青のダンジョンに入る際の諸注意などを助言していた。罠と状態異常は曲者だよねー。ランタン必須だし。あと海神の加護のペンダントをダンジョン内で紛失すると永久に帰れなくなるので、これが一番重要。エルメスさんは一言一句聞き逃すまいとバリバリ書類にまとめていた。

情報料を支払ってもらってオークションにかける品を証文作って預かってもらった。因みに色々お宝は出たが私たちが手元に置くことに決めたのは収納バッグと…

クリエイトウォーターボトル:魔石の魔力が続く限り、中身をどれだけ使用しても上限まで蒸留水が満たされる水筒。※水は飲めます。

ミニミニピコハン:叩くと対象を3歳児の大きさに変えることができるピコピコハンマー。効果持続時間3時間。

クリエイトウォーターボトルは私とはぐれてしまっても飲料水に困らない…迷い人の糧と合わせると無敵のアイテムである。

ピコハンは私も確かに皆を叩いてみたいという欲求があるが、そうではなくて、クラーケンとかの大型魔物を叩くと超小さくなるのだ。ぶっちゃけ最強のアイテム。ただし魔物の幼生体は意外と愛らしいので討伐するのに心が痛む。因みに小さくして討伐するとドロップアイテムも相応に未熟なものが出てくるので、本当に最終手段である。敵わない敵が出てきたときに使う。

どうでもいいが面白い品だと2万年前の通貨が出てきた。物的には現代で言うところの金貨なんだけど、こういう古いお金にはコレクターがいるらしいのでコレクターに売ると良い金額で売れるんだそうだ。

とりあえずオークション品以外の品の代金(情報料を含む)を頭割にした。


「すごいにゃっ!一気に大金持ちだにゃっ!」


ミーニャさんは大はしゃぎである。ミーニャさんを見ていると、まるで過去の自分を見ているようで…気持ち…すごくよくわかります…


「ミーニャ!あんたのせいよ!」


突然一人の女性が髪を振り乱しながらミーニャさんに掴み掛った。


「にゃっ!?シェリナ?なんだにゃ?」


シェリナさんだった。あまりにも前と様子が違うからわからなかった。どこか薄汚れた様子で、髪はぼさぼさで肌も荒れている。


「あんたが私の下僕を使えなくしたから!生活できなくなったじゃない!どうしてくれるのよ!?」


あー…『シェリナ守護隊』の皆さん冒険者廃業だもんね。都合のいい下僕がいなくなって生活が困窮してるのか。まあシェリナ守護隊の皆さんは完璧なる自業自得だけど。


「にゃーが思うに……働け。」


ですよね。


「アナタ、折角『魔術師』のジョブに就いてるんでしょう?魔術をちゃんと覚えて働き手の一人として、ちゃんとパーティーに入れてもらって働きなさい。」


ベルさんもお説教している。


「じゃ、じゃあ、あんたのパーティーに入れなさいよ!」

「イヤよ。生まれ変わって出直してきてちょうだい。」


ベルさんがばっさり切り捨てた。確かに姫プレイしちゃうような人材要らないよね。自ら堕落の道に進みそうだし。


「なんで、ミーニャばっか!!私の方が綺麗なのに!!」

「はっきり言うけど、アナタ可愛くないわ。アタシは見た目は割とどうでもいいの。性格が可愛い子が好きなのよ。今のパーティーメンバーはミーニャちゃんも含めて満足してるわ。アナタは今一度自分の人格を見直すべきね。」


シェリナさんがギリギリ親指の爪を噛んでいた。多分シェリナさんは今まで可愛い可愛いとチヤホヤされて苦労なんてしたことなかったんだろうな。私はそういう人はちょっと苦手だ。

お金を得たのでミーニャさんも黒曜屋へ移ってきた。5人部屋…はなかったので6人部屋を借りたら、私とベルさんの朝のいちゃいちゃタイムを見て「破廉恥にゃ。」と言っていた。ゴメンナサイ。でもいちゃいちゃしたいです。



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