エピソード2 プロローグ
こんばんは。今日も更新します。
ちょっとした風邪を引いてしまったみたいでです。中々調子がでません。そんな今夜です。
たき火の枝が燃えて音を立てる。
俺たちは旅をしていた。目指しているのはグランバルムという町だ。爺さんの話では、西へ西へと進めばつくはずであった。プートゲールの道具屋で買った地図を広げながら、俺は両目を凝らす。
今は午後の四時過ぎで、早い休憩をしていた。辺りは森である。山の付近であり、少し離れたところで川のせせらぎが聞こえていた。西の方では太陽が沈んでいくのが見える。季節は秋であり、もうすぐ冬に変わろうとしていた。肌寒いことこの上無い。そんなことよりも俺は問題を抱えていた。それは何かというと、上手く言葉にできない。
川の方から二人の足音があった。
ルルアとモモである。先ほど川に水汲みに出かけた二人が戻ってきた。クーニャンもついて行ったから、三人が戻ってきた。
「うっす、行ってきたぜ」
ルルアがたき火に近づいてくる。両手に持っていたバケツを落とした。
「ただいまです」
モモがルルアの後ろから顔を覗かせた。彼女の肩にはクーニャンが座っている。モモは俺の対面に座った。
「モモ、タオルは?」
「自分で取りにいけっつーの」
クーニャンの叱り声。
「なんだよ、チビはうるさいな」
「姉様、少々お待ちください」
モモが大きなリュックをごそごそと漁る。そして白いタオルを取り出し、ルルアに渡した。ルルアが服を脱ぎ始める。水で体を拭こうとしているは分かるが、ここにいるのは女性だけではなかった。
「おい、ルルア」
俺は制止の声を発する。
「何だよ」
ルルアには俺の煩悩の高ぶりを配慮する心は無かった。青年期の性衝動も相まって、俺は脳内がピンク色になっていた。
旅に出た最初の日は、逃げだしたものである。だが、気を使いすぎれば結局疲れるのは自分だった。ストレスをため込むのだけは嫌だった。俺はストレスが大嫌いだった。旅に出て三日が過ぎた夜から、俺はルルアとモモの体拭きから逃げなくなった。だからと言って、じろじろ見てはいない。ただひたすらに、地図を両手に持ち、顔を落としている。
ルルアは裸同然の格好になった。とは言っても、胸と腰には布を巻いている。ルルアは筋肉質であり、すらっとした女豹のような体つきをしていた。胸は大きく、モモにも劣らない。
ルルアはタオルをバケツの水につけてしぼり、立ち上がる。そして上から体を拭き始めた。クーニャンが何を考えたのか、飛び立ち、ルルアの胸を隠している布に飛びつく。
「じゃーんっ」
布がはらりとほどけた。形の良い乳房があらわになって、プルンと上下に揺れた。
俺は驚き、顔を向けてしまった。形の良いルルアの胸をまじまじと見つめる。クーニャンが俺を見てにやにやとしている。
「何やってんだ? お前」
ルルアはクーニャンの行動に何も感じなかったようだ。そのままタオルで胸を拭く。
「嘘、こいつ、羞恥心が無いのか。今度知恵の実を見つけて、もいで来よう」
クーニャンがモモの肩に戻る。モモがいさめた。
「クーニャン様。いけません」
「ぶー、面白くなーい」
「ふんっ」
ルルアが勝ったような笑みをして、俺に顔を向けた。俺はそそくさと地図に顔を落とす。
「おい、オウカ。俺の裸、変か?」
「い、いや、変じゃないんだ」
「じゃあ何で顔を背けるんだよ」
「姉様」
モモが太ももをぴしと叩いた。
「オウカ様は恥ずかしがっているのです」
「いや、欲情してるね。ふふー」
クーニャンが顔を赤くして俺を眺めた。自分の顎を両手で挟んでいる。くそう、後でこらしめてやる。
「欲情? 欲情ね。へえ、あたしを見て欲情する奴なんて、初めて見たよ」
俺は早く終わってくれることを願っていた。肩身が狭い。しかし逃げるのも嫌だ。
「下も取ってやろうか?」
ルルアが腰布を右手でつまむ。
「おおー、ルルア、私、お前と初めて意見が合ったよ。取って取って」
「いや」
俺はしどろもどろになった。何を言えばいいのか分からない。そりゃあルルアの裸を鑑賞できるのならば願ったり叶ったりだ。だが、素直になれなかった。
「何だよ。顔赤くしやがって、変な奴だな」
ふわりと腰布がほどかれた。ルルアは全裸になったはずだ。俺はさらに背中を丸める。見てはいけない。
「何だよオウカ。もっと自分の気持ち正直になれよ。そうすれば、楽になるぞう」
クーニャンが悪魔の手を差し伸べる。そっちへ行って、いいのだろうか。
「姉様、クーニャン様」
モモが両手の平を合わせた。
「オウカ様が困っています。いじわるは、その辺でよしておいた方が、いいのではないでしょうか」
「いじわる? あたしはいじわるなんてしてない」
ルルアが下の体を拭く。タオルで足を一本一本撫でていく。
「それよりモモ、お前も早く済ませろよ」
ルルアはタオルをバケツに入れた。体を拭き終えたようだ。服を着始める。
よかった。俺は心の中で盛大にため息をついた。
「はい。それでは、私も」
今度はモモが服を脱ぎ始めた。俺にとっては二回戦開始である。どうにかして、切り抜けなくてはいけない。俺の頭はピンク色を超えて、お星さまが見えた。
続けて更新します。




