ローダンセ
こんばんは。今日も更新します。
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今日は忙しい日でした。小説を書いたり、タイヤ交換したり、買い物に行ったり、散髪に行ったり、疲れて温泉に行ったり。ちょっとへろへろ気味です。読者様はどんな一日でしたか?
202号室の扉を開けると、掛け時計の上からクーニャンが飛び降りてきた。両手に一輪のピンクの花を持っている。
「オウカ?」
彼女は俺を見つけ、そして背負っているモモに気づくと、若干しゅんとした。しかしすぐに元の表情に戻る。
「よ、ただいまクーニャン」
「どこ行ってたの?」
「分からん。気づいたら地面で寝てた。それと、モモが上に寝てた」
「ふ、ふーん。分からないってどういうこと?」
クーニャンは花を背中に隠した。
「いや、何と言っていいか分からないんだが、確かムイムイの館で戦って、その後にお前らをこの宿屋に連れ帰って、それからあとのことは覚えてないな」
「忘れちゃったの!?」
「あ、ああ。そうみたいだ。それよりどうしたんだ? その花」
クーニャンはぎこちない笑みを浮かべた。
「あ、これ?」
背中からピンク色の花を取り出す。知っている花だった。ローダンセである。桜の木として生きてた頃、鳥や虫が様々な花粉をつけて飛び回っていたものである。
「綺麗でしょ。山に生えてたから取ってきたんだ。花瓶に飾ってよ」
「そうか。はは、お前も女っぽいことするんだな」
「女っぽいって何よ。これでも私、淑女なんですけど」
「淑女か」
俺は笑いをかみ殺す。背中でモモが動く。
「はれ」
モモが起きた。俺は床に彼女を下ろす。目をごしごしとこすっている。
「私、何してましたっけ?」
「分からん」
俺は無邪気な笑みを向けた。
「あ、そうだ」
モモは両手の平を合わせる。
「オウカ様の看病をしてたんでした。って、……。オウカ様、もう起きて大丈夫なのですか?」
「ああ、平気だ」
「そうですか」
「ちょっと外の空気吸ってくる」
クーニャンが花を床に投げ出し、天窓から空へ飛び去って行った。
俺とモモは顔を見合わせ、首をかしげる。
「あいつ、どうしたんだろ」
「分かりません」
二人の間に沈黙が流れる。
「とりあえず、そのお花を花瓶にうつしましょう」
「そうだな」
モモが花瓶を探しに部屋を出て行く。俺は花を拾い、ベッドに寝ころんだ。
続けて更新します。




