メタルよりもメタルに
あれから三か月ほどが経った。俺はメタル系のモンスターを倒しまくっていた。もちろんやられることもある。メタルスネークに体を巻きつかれ、硬化魔法を使われると、どうしようも無かった。身動きがとれない。そしてこちらがピンチに陥ると、メタル系のモンスターはこぞって寄ってくるのであった。俺はもう何回死んだか分からなかった。死ぬと牡鹿の角亭にあるセーブポイントからやり直しになる。それにデスペナルティで5レベル下がる。しかし俺は根気強かった。何度も洞窟に挑戦し、挑戦しまくり、月日が経ち、今ではレベル52になった。このレベルまで来ると、一日ずっと洞窟にこもっていても、1レベルも上がらない。俺はそろそろレベル上げを打ち切ろうと思った。クーニャンは呆れながら了承してくれた。
現在のステータスを確認しておこう。
レベル52。
ライフポイント、383。
マジックポイント、201。
力、161。
俊敏、58。
防御力、405。
知力、256。
命中力、155。
運、608。
覚えている魔法、バースト、ハイバースト、オーラバースト、ヒール、ヒールレイン。
覚えている特技、メタルサーチ、武者震いLV6、火事場のクソ力LV3。
以上である。
ハイバーストやオーラバーストは、バーストの進化形である。威力や範囲は大きいが、マジックポイントの消費も激しい。ヒールレインについても同様。火事場のクソ力についてはクーニャンから説明があった。なんでもライフポイントが少なくなった時、一定の確率で力と知力が倍増するらしい。知力とは、魔法の威力のことである。
だがそんなことはどうでもいい。スキルポイントのおかげで運の値が600を超えた俺は、攻撃を三発放ったうち一回はクリティカルが出るようになっていた。これは最強の攻撃である。メタル系のモンスターも一撃であった。
他にもステータスを観察して分かることがある。俺は力よりも知力が強かった。直接攻撃よりも魔法攻撃の方が、威力が出るのである。魔法攻撃にもクリティカルは出るが、メタル系のモンスターには魔法が効かなかった。
また、防御力は初期の頃から高く、伸びも良かった。今では敵の通常攻撃をほとんど食らわない。まるでメタル系のモンスターになった気分だ。俺は無敵のような気分だった。




