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新大日本皇国   作者: 茶太郎
7/25

内乱2

前回の内乱1を一部書き直しました。

士官食堂

上城長官や笹野参謀らが席に座り彼らの正面にある机に昼食が並べられている。


「それでは頂こう」


箸を取り食事を始める。


「砲術長、新たに導入したアレはどうだった」


砲術長に質問をする上城長官。


「今回の訓練から導入したゴーグル、仮想現実訓練装置ですがあれは凄いです。あのゴーグルを使えばここまで現実的な訓練が出来るのですから」


音と衝撃が無いのは残念ですがと付け足す。

実はあの対水上戦闘訓練では観測班や砲術班、一部の対策班にのみ導入された装置があった。

仮想現実訓練装置。見た目は長方形の箱なのだがこれを付けると艦内のコンピューターで作られた画像と現実を合成して見ることができる。

撃ってないのに夾叉したのがわかったのはこれで見ていたからだ。

画質はイマイチではあるが現代では最先端技術である。


「まだコンピューターを搭載した戦艦だけにしか導入されていないのが今後の課題だがコンピューターも含め予定では巡洋艦、駆逐艦にも配備するらしい」


とは言いつつ上城長官はいつになるかと内心呟く。

導入できてない理由はコンピューターはとても大きく戦艦のような大型艦でなければ搭載できず、さらにコストが高くて簡単に導入できないのが実情である。

技研や民間企業によるコンピューターの小型化と低コスト化が急がれてはいるが未来の技術を持っていても時間が必要だ。


「長官、私からも質問を宜しいでしょうか」


「許可する」


笹野参謀から質問が出る。


「今は東京湾で観艦式行っているのに我々の艦隊はこんなところで訓練。いいんですか?」


今艦隊の主力とも言える八八艦隊計画の戦艦八隻中六隻は巡洋艦や駆逐艦、龍驤型軽空母、揚陸艦などと共に観艦式に出ている。

前年と違うのは艦艇の数が多いのと何故か揚陸艦に陸戦隊と陸軍が乗せられていること。

何故かというと観艦式後米国内で日米の合同演習を行うことになっているからだ。

日米関係は日露戦争後悪化してしまい、米国内では反日デモといったものが起こっている。

アラスカに関しても日本が横取りしたと広まっている。まぁ正しいのだが。

それでも合同演習をするのはソ連を盟主とする社会主義陣営に対抗するため、日米は仲は悪いけどいざッという時は共に戦うぞ。と見せつけるためだ。関係改善の第一歩になればいいなとの希望もある。

なのだけどさすがに部隊を乗せるのは観艦式が終わってから乗せてもいいんじゃないのかと思うが上からの命令のため理由は不明。

付近の陸軍駐屯地からも戦車を含めた部隊が観艦式周辺に展示という形で待機だそうだ。

一般人に陸軍の姿を見てもらうためだそうだがそもそも海軍が主催する観艦式に陸軍が関わってくるんだ?と今回は変わった観艦式となった。


「今回は六隻も戦艦が出るんだこれ以上出す必要はないだろ。それに周りが平和だから忘れかけているが日本は戦時中であるからな」


以前にも書いたが現在日本は中華民国と戦争している。

制空・制海権は日本が握り戦場は中国大陸内となっているので忘れそうになってしまう。


「今は休憩中だからな。テレビぐらいは見てもいいだろう」


と食堂に置かれたテレビの電源を入れてもらう。

大日本皇国ではすでにテレビ放送が始まっている。映像が白黒なのは残念だが。

テレビを点けてチャンネルを観艦式を特集している番組に変えると


「なんだこれは!?」


そこに映っていたのは観艦式ではなかった。

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