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新大日本皇国   作者: 茶太郎
3/25

着任2

書き忘れていましたがこの世界の日本は完全に別物になってしまい史実に出てくる人物はほぼ出てきません。

長門に内火艇を横付けしてタラップを上がるとラッパの音が聞こえ甲板に並ぶ将兵たちが


「上城司令長官に敬礼ッ!!」


ザッ


敬礼には敬礼で答える上城と笹野。

並ぶ将兵の中にシワが目立ち始めた男性が二人の前に立つ。


「ようこそ長門へ。上城長官、笹野参謀殿。

私は長門艦長の海馬誠彦(かいばまさひこ)大佐です」


「よろしくお願いします海馬艦長。私が上城慶次です」


「参謀の笹野光です。これから共に頑張りましょう」


上城と笹野は海馬艦長と握手を交わした。


「早速で申し訳ありませんが長門を見たいので案内をお願いできますか?」


「分かりました。ご案内しましょう」


将兵二名に荷物を預けて長門を見回る。

まず右舷甲板。

史実の長門は両舷合わせて14センチ単装砲18基、12.7センチ連装高角砲4基を装備していたが・・・・・。


「ここまで史実の原型と異なるとはね」


上城が呟くのは無理はなかった。

この長門には大規模改造により今の時代には存在しないハズの無人兵器である120ミリ速射砲が片舷に2基、20ミリ回転式機銃は片舷4基。

この他に有人で扱う40ミリ四連装機銃などが装備されている。

艦橋の天辺にはクルクルと回る電探もある。

機関も戦艦用に開発されたディーゼル機関を四基搭載。

まだ試作品とされている兵器や機関を大規模改造で長門、陸奥に装備し、この無人兵器を統括するコンピューターも搭載され、今後のデータ収集の結果を見てこの他の艦艇に搭載するかを検討することになっている。

ここまで日本の技術が進歩したのは未来からやって来た船団の影響がとても大きい。

未来日本が敗戦前に多くの船団を過去に送り込んだ。最初の船団が戊辰戦争が始まる二十年前の1848年に行き、長州、薩摩などいくつもの藩を取り込み江戸幕府と戦い、勝利を勝ち取り二十年も早く明治政府を発足。大日本皇国を建国した。

持って来た大量の資金と技術者によって急速に日本は発展。

明治憲法は未来の平和憲法をもとに作られ九条などはもちろん改められた。

政治体制は大統領制として大統領が全権代行として存在するようにもした。

さらに史実でアメリカに売られるハズだった帝政ロシア領アラスカを日本が第二陣で来た船団に乗せてあった資金で購入。

アラスカ地方として国有化した。

日清戦争では自衛官たちに鍛えられた皇国軍が果敢に戦い勝利。

賠償金を請求しない代わりに東北部、台湾を併合、朝鮮半島の併合を認めさせた。

東北部を手に入れたことにより福建省の割譲は無くなった。

史実より早い朝鮮半島併合には色々と議論された。

未来のことを考えれば関わるべきではないと言う意見が大きかったが帝政ロシア寄りになるのも困るので併合した。

そしてロシアやドイツなどが日清の講和条約である下関条約にイチャモンを付けてきた。

これに日本は猛抗議。ロシアと関係は悪化、いつ戦争が始まってもおかしくなかった。

史実同様に日本は英国と同盟を結び、さらには米国と結ぼうとしたが公式には中立の立場を取るために結ばれなかった。

1904年、併合した東北部こと満州地方にロシア軍が侵攻を開始。日露戦争が始まった。

いくら清に勝利した日本とはいえ、大国ロシアに勝てるとは同盟国英国と言えども難しいと思われていた。

だがその予想は覆される。

日本は世界で初めて航空兵器を導入。

レシプロ機ではあったが偵察や弾着観測を主任務として無線を使用することで素早く情報が全軍に行き渡り面制圧兵器として導入されていた多連装ロケット砲でロシア軍を撃ち破り、極東地域を制圧していった。

これに対してロシア軍はバルチック艦隊をウラジオストクの奪還と日本軍の補給路遮断のため日本海に送り込んだ。

しかし、日本海で待ち受けていたのは日本海軍連合艦隊であった。

史実同様に進んだ日本海海戦は日本海軍の勝利で終わり大敗北を知ったロシア国民の反乱もあり、ポーツマス条約を結んだ。

この条約でレナ川、オリョクマ川周辺を非武装地帯にしてノヴォシビルスク諸島を含む極東シベリア一帯を日本に割譲された。

もうすでに日本は極東の小国ではなくアジアの大国へとなっていた。

後方で支援してくれたユダヤ資本には自国領となった沿海州をユダヤ自治領(公式には日本領だが政治経済は完全に独立しており軍も保有する)として明け渡し、米英には制限付きではあるが満州やシベリアへの企業進出を認めたが米国は無制限を望み、要求したがハワイの事例があるので拒否。

この結果米国内では日本に対する印象が「裏切り者」「恩知らず」などとなってしまい、関係は悪くなってしまった。

第一次世界大戦では太平洋のドイツ植民地を占領、史実では占領できなかったビスマーク諸島やソロモン諸島なども手に入れた。

ジュトランド沖海戦にて高速戦艦として建造された河内型ド級戦艦を含む艦隊も参加。高速を武器にドイツ艦隊の後方を突いて多大な損害を与えた。

無制限潜水艦作戦に対しても駆逐艦を中心とする護衛艦隊で応戦、日本からの補給は辛うじて守られていた。

そしてパリ講和会議で日英同盟は破棄されたが太平洋方面のドイツ植民地を日本が統治することを認めさせた。

なお、ドイツ租借地となっていた山東省は中国に返還、二十一ヶ条の要求はしていない。

理由は十分に国土を広げているのでこれ以上広げると維持ができず経済が破綻しかねないからだった。

第一次世界大戦終結後、日本は金剛型高速戦艦四隻、扶桑型超ド級戦艦二隻、伊勢型超ド級戦艦二隻を就航。さらには世界初の空母鳳翔を導入、さらにさらにこれらの技術と最後の船団の技術、資金で戦艦八、空母八の八八艦隊計画を進め、装甲空母四隻を除き全て就航、海軍大国として世界から注目され植民地からは希望として見られ欧米諸国から脅威を抱かせていた。

そして現在、理由もわからないまま日中は戦争をしている。

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