有限不実行
掲載日:2014/02/09
「人間社会のために猫を殺すのが道理なら、猫社会のために人間を殺すのも道理だろう?」
むしろそれがあるべき姿だと、君は口を歪めながら嘯く。
何だってまたそんなことを考えたんだと問い詰めれば、
「だって考えてみろよ、猫が死んだらその死骸が土に還って、植物の養分になるだろう? つまり生命のサイクルがうまく機能してるんだ。人間を見ろよ。死んだら燃やして全部パアさ。サイクルも何もあったものじゃない。つまり猫の方が、地球のために貢献してるってわけさ!」
という始末だ。あきれた私が
「だったら猫社会の更なる発展のために、今すぐそこから飛び降りたらどうなんだ?」
と言い返せば、君は大笑いしてから一言。
「それはいやだね。だって、僕はまだ死にたくないからね!」




