おまけ
「クララと遊んでくれてありがとうね」
アンばあちゃんが作ってくれた高性能な通話用魔道具から、イーディスさんにお礼を言われる。
クララというのはイーディスさんの姪だ。この前突然遊びに来た。サプライズお嬢様。何言ってんだ俺。
「別になんてことないっすよ。テオもいましたし」
「セインに会えなくて悔しがっていたよ」
「はは……」
「セインは今何をしているんだい?」
「あ、今帰ってきたところですよ。代わります?」
「ん?いや、いいよ。素振りの音が聞こえると思ってね」
確かに窓の外には素振りをしているじーちゃんがいる。だから俺も気づいたわけだが、音?耳がいい俺でも聞こえねえけど。
「比喩だよ比喩。なんだ、本当に今帰ってきたんだね。体力があって羨ましいことだ」
「はは……」
笑えないこと言うのやめてくれないか?
イーディスさんは最近もうすぐ死ぬかもしれないとかなんとかよく言っているが、返しに困ってしょうがない。
どうやってじーちゃんがいることに気づいたんだか。
「俺も詳しく聞いてませんけど、地下迷宮の攻略に行ってたみたいです。最近行けてませんでしたから」
「ほう。行ってた迷宮を当ててやろうか?」
「え?」
「魔術学園近くに新しくできた大規模ダンジョンだろう?願いが叶うと噂の」
……なんで分かるんだよ。
「知りませんよ。詳しく聞いてないって言ったでしょう?」
「そうか?お前なら聞いてなくても知ってると思ったんだがな」
「買いかぶりすぎです!」
「ハハハハ!ま、私はセインのことならなんでも分かる。幼なじみだからな」




