おまけ
「ラウルー!あなたのおかげで良い魔道具を思いついたわ!」
「どうした?」
「ほら、かき混ぜなくても振動で勝手に混ざる鍋!あなたが使っていた魔法を解析して作ったの!」
「……すっげえな」
俺の使っている魔法がいとも簡単に解析されている。俺はこの魔法を発表したりしていないので、マジで使っているところを見ただけで魔道具に組み込んだんだろう。
「もちろんラウルにも売上の一部は払うわよ?5割でいい?」
「せめて2割くらいにしといてくれ」
5割も取ったら作った人間へ入る金が少なくなるだろ。2割でも普通に多いが。
「で、アンばあちゃん。依頼は進んでんの?」
「……」
「うん」
多分依頼者も遅れること前提なんだろうしな。そうやって世界は回っているのだ。知らないけど。
「それでね、それでね!この鍋でラウルに言ってた液体AとBが混ざると爆発するってヤツやってみたの!」
なんで?
「店の一部が損壊したわ!」
でしょうね。
「で、その……セインにこの家に私を泊めてってお願いしてくれない?」
「えー……」
なんで俺が。
「ほら、魔力回復ポーションの作り方教えてあげたじゃない!その恩を返す時、今なんじゃないかしら?」
「はあ……」
「今ため息ついたわね!……ごめんなさい、お願いします、土下座だってするから!セインにこんなかっこ悪いこと自分で言えないのよ〜」
なっさけねぇ顔で縋りついてくるアンばあちゃんを見て、俺はもう一度ため息をついたのだった。




