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戦略的な溺愛に戸惑っている悪役令嬢(自称)です  作者: いか人参


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1.プロローグ

新連載始めました!



『この顔って、絶対に悪役令嬢でしょ……!』


逃げ込んだ控室で鏡を見た私は絶句した。


鏡に映る自分は、真紅の波打つ髪にがっつりとアイラインを引いた迫力のある派手顔美人で、その上大ぶりの薔薇の飾りがついた真っ赤なドレスを見に纏っていたのだ。



ー 転生したってこと?


自分の10歳の生誕祭の最中、突如として襲った酷い頭痛。周囲に悟られないよう平然を装って控室に戻る途中、私はいきなり前世の記憶を思い出したんだ。



ー 間違いない、私は悪役令嬢だ。


異世界系の物語の転生先はだいたい悪役令嬢だし、それに10歳にしてこのハッキリとした顔立ち…とてもじゃないけど、純情ヒロインにも地味モブにも見えやしない。


ということは、悪役令嬢(わたし)を待つの破滅エンドってやつ?…そういえば父親から、王子殿下の婚約者に内定するなんて話もあったわ。


こんなの絶対にフラグ!


相手がどんな人が知らないけど、処刑権限を待つ王族とは絶対に関わりたくない。

回避のための行動が出来たらいいんだけど、この物語知らないしなぁ。



…とりあえずこのまま病気のふりをしよう。


気位の高いアンジェリカが主役の会を抜けるなんて失態するわけないし、具合が悪いって信じてもらえるはず。


そうやって引きこもってたら婚約の話も無かったことになるんじゃない?まだ内定前だし。


うん、身動き取れなくなる前に出来ることは全部やろう。


命を脅かされるくらいなら、多少苦労しても平民として気ままに生きた方が良いに決まってる。別の国で暮らしたっていい。


元々一人暮らししてたしがないOLだし、モブとして異世界生活を自由気ままに満喫する方が性に合ってる。



そうと決まれば…


・お金を貯める

・最低限身を守る術を身につける

・口の固い協力者を得る


公爵令嬢である今のうちに権力を存分に使って、これらを準備しよう。成人となる18歳を迎えるまでに公爵家を出てやるんだ。


大丈夫、アンジェリカはまだ10歳、

なんとかなる!



こうして私は10歳の誕生日を迎えたあの日、自分で運命を切り開くと決めたんだ。


元から強気なアンジェリカの性格のせいか、自分の根っからの性格のせいか、不思議と不安や恐怖心は無かった。今なら何でも出来るような活力に満ちていた。


これから始まる私の異世界生活!

そうやって毎日胸を高鳴らせて生きていた。



あの邪魔者(おとこ)に出会うまでは…



お読み頂きありがとうございます!

ストックがあるため頻回更新出来そうです。

これからどうぞ宜しくお願いします(´∀`)

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