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転生させるのは大変なんだ!

作者: 天然

みなさんは一体どのようにして人を転生させているのだろうと疑問に思ったことはありませんか?

いやいや、神様が転生させてるんだからよ、そんなことできて当然だろ、とか思うかもしれませんが、私は、お仕事の1つとして、転生させるお仕事があり、そこに就いて働いてる人々(天使とか?)が転生させているのだろうと思いました。

なので、この小説では”転生させる側”に焦点を当て、そこに働く人々、つまりは転生執行者の物語を書きました。

転生執行者......それは死を迎えた直後の人を、その人が望んだ異世界へと転生させるお仕事の名前。

つまりは転生をお手伝いをする、転生のプロフェッショナルなわけだ。

そんなお仕事に今日から働くこととなった私ことモルは

「今日からたくさんの人を転生させてやるんだっ!へへっ、楽しみだな〜」

と浮かれたルンルン気分で、周りを見渡せば白一面の、モッフモッフとした雲の上にある草でできた一本道から会社へと向かっていた。

「モルちゃん久しぶり〜」

と手を振ってこちらへと向かってくる白い髪をもつ美しい女性は私の憧れる先輩のカナさんだ。

「え!カナ先輩だ!カナ先輩久しぶりです!」

元気に手を振りながら言う私。

「久しぶりモルちゃん。モルちゃん先月の転生執行者選抜試験に合格したんですってね。本当におめでう。ほんとによく頑張ったわね。」

そう言いながら微笑んできたカナ先輩。

転生執行者になるのは楽なことでは無い。

死を迎えた直後の人の思いや望みを聞き、それに合った異世界を見つけてそこへと転生させる。

一見簡単そうに見えるが実は難しい。

人の思いや望みを聞くのは誰でも出来ることなのだが、その希望に合った異世界を見つけ、さらにはその人にスキルなどを付与して転生させることは、それなりのその人の思いをを汲み取る力と高度なスキルの技術が要求されるのだ。

だからこそ、転生執行者になるためには転生執行者選抜試験という実力を測るテストを受けて合格しなければならない。

「へへへ、カナ先輩ありがとぉ〜。先輩がたくさん教えてくれたおかげで受かることができたよ〜」

「まったく...モルちゃん、浮かれ過ぎは注意よ。これからもっと大変で、忙しい毎日を送ることになるのだからね」

と注意をしてくれる優しいカナ先輩に私は

「わかってますってせんぱーい。これから頑張るんでよろしくお願いしまぁす!」

と、憧れる大好きな先輩と話せた喜びで頭がいっぱいになった私はもっと浮かれてしまったのであった。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

そうして、まるで神殿のような、太陽の白い光を反射し、キラキラ輝いているアーチ型の豪華な門をくぐり、お城……というか会社へと向かった。

エントランスにて、白い輪っかが頭上に浮かんだ、イカつい男の警備員たちが5人程いたが、この会社専用のあるカードを見せると直ぐに退いてくれた。

「なんか私偉い人みたいっ」

そうしてオフィスへ入った私は、まず同僚や上司などに先程まで浮かれていた私とは思えないほどに丁寧な挨拶をし、自分のデスクへと向かい、座った。

「さぁ〜てお仕事始めますかっ!」

普通、新入社員などは先輩や上司などから仕事のやり方や進め方などを教えてもらうのが一般的だが、私はもう学校でそういったことを習っていたので、教えてもらう必要はなかった。

「えーと、、、どうやってするんだっけ?」

……

なんと私は忘れていた。さっきまで「学校で習っていたので教えてもらう必要はない」とかかっこつけていた自分が恥ずかしい……

私は手順を思い出すために、先輩から配布された手順が書かれてある紙を見て、手順を確認した。

「え〜となになに…」


ステップ1:死を迎えた直後の人を探し出してくれる「後死人ファインダー」の報告を待ちましょう。


ステップ2:後死人ファインダーの報告があれば、即座にその人がいる座標地点まで移動し、後死人の思いや望みを脳内会話で質問しましょう。


ステップ3:後死人の希望にあった異世界を創り、そこへ転生させてあげましょう。スキルなどを付与させたり、転生後の姿を変えたりさせてあげるとなお良いでしょう。


ステップ4:転生させた後、自分の座席へと戻り、またステップ1に戻る。


「……なんか雑っ、」

めっちゃ雑でした。もっと詳しく、例えば後死人の座標地点へどうやって移動すればよいのかなどを書いてくれると助かったのに……

まぁ、そこらへんは学校で習ったので恐らく大丈夫だと思う私なのであった。

ちなみに、「後死人」とは、そのまま文字の通り、死んだ後の人のことである。なぜ普通に死人と言わないのか、それは、人は死後、魂だけがある空間へと移動する。死んだ後のご遺体と、死んだ後、ある空間へと移動したその魂を区別する為に、その魂のことを「後死人」と呼ぶようになったためだ。



その時だった。

「ひゃっ!?」

横に置いてある固定電話が鳴り響いた。

まさかもう後死人ファインダーさんから報告があるとは思わず、私は変な声を出してしまった。

「も、もももしもし。こっ、こちら転生執行者ですっ。」

記念すべき1回目のお仕事、盛大に噛んでしまった。

めっちゃ恥ずかしい…

そして、電話の向こう側にいる後死人ファインダーさんであろう人が続けてこう言った。

「後死人を発見しました。場所は地球にある北緯39度33分49.11秒 東経140度3分30.68秒です。そちらへ移動してください。」

「わっ、分かりましたっ!」

そうして、電話が切られた。

「ふぅ、、よし!行こう!」

初めてのお仕事、失敗させる訳にはいかないと鷹を括り、私はその言われた場所へと行くのだった。







こんにちは。この小説を書いた天然と申します。

今回はこの小説を読んでくださり誠にありがとうございました。

実は初めて小説を書いたので、かなり未熟な部分が多々あると思いますがそこは温かい目で見てください……すいません。。


そしてもう1つ打ち明けるとすれば、

実は私は学生です。今は学校が夏季休業中なため、何かに打ち込んでみたいと思い、考えたのが小説を書くことであり、そして生まれたのがこの「転生させるのは大変なんだ!」だったのです。

9月の終わりごろまでが夏季休業中なので、それぐらいまでにはある程度いい具合には進めたいな〜と考えています。(確証はありません、、)


今後とも読んでくださると嬉しいです。

ではまた次の話で会いましょう。またねー

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