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黒社会1
香港は‘中国系黒社会の首都’と言われる。
九龍にも様々な犯罪グループがあり、内容も売春・麻薬取引・賭博・密航・暗殺・誘拐・強盗・偽造・武器商・人身臓器売買と多岐にわたる。
香港全体で少なくとも50の黒社会組織があるとされ、正規の会員より準構成員や、いわゆる半グレが多い。それぞれの分野で台頭している組は違うが、最大勢力は【黑龍】と呼ばれるグループである。
特にどこのグループにも属さず、単独で活動している者も多く存在する。
このような黒社会の人間にとって、法律の及ばない九龍は身が置きやすい場所なのである。
地域によって住人タイプが違っており、スラム街に近づくほど殺人や人身臓器売買に関わる者が増え、比較的治安の良い地域に近づくほど詐欺やマネーロンダリング、脱税等、金融関係の犯罪に関わる者が増える。