カフェが全て奪っていった
カフェが憎い。カフェを巡る民が憎い。
そんな気持ちをカフェで書き上げました。
二人「どーもー」
ツッコミ「僕ね最近の趣味がカフェ巡りでして、巷ではそういうのをカフェ男子だなんて呼ばれてたりするみたいなんですよ」
ボケ「キツいですね」
ツッコミ「あ、最速で傷つけてくるのやめてください」
ボケ「なんだよカフェ男子って。そもそもお前がカフェ巡るのは趣味でもなんでもねぇんだよ。カフェ巡る奴にろくな人間いねぇからな?」
ツッコミ「カフェに何されたんだ」
ボケ「カフェなんて一杯のコーヒーで5時間ぐらい粘る奴とかもいるでしょ?逆に店側のこと心配しちゃうわ」
ツッコミ「そこまで粘る人も稀にいますけどね。大体そんなもんですよカフェなんて」
ボケ「そういうやつは店のことも考えない常に自分中心で世界が回ってると思い込む自己中野郎ですから」
ツッコミ「いやいや、まったり時間を過ごせるっていうのもカフェの醍醐味ですよ。仕事にも集中できますしね」
ボケ「カフェで集中できるレベルの仕事なんて大した仕事じゃねぇわな」
ツッコミ「そんなことねぇわ!結構芸能人の方とかプロの小説家さんもカフェで仕事してたりするみたいよ?」
ボケ「じゃあプロのレベルが低いんだね」
ツッコミ「多くの方に謝罪だね」
ボケ「要はカフェで出来ることなんて、家で全部出来んのよ。普通に待ち合わせとかでカフェをご活用くださいよ。ただそのバカだせぇステッカーでゴリゴリにカスタマイズされてるMacBook廃棄処分しろっつー話よ」
ツッコミ「そこはほっといてあげてよ…きっとそいつなりのお洒落なんだから」
ボケ「何をしたり顔でエンターキー押してんだと。タァンじゃないんだよ。スペースキーとんとんとんじゃないんだよ。」
ツッコミ「さっきから銃口がカフェに向いてないのよ」
ボケ「眼鏡クイって君…クイって…。エンターキータァン、スペースとんとんとん、眼鏡クイッ、カフェモカちょびちょびて。マジでそんな奴に生まれねぇでよかったわ」
ツッコミ「わかったわかった!もうカフェ巡りを二度と趣味にカウントしないから!どうか怒りを鎮めてください!」
ボケ「こんなんじゃ足りねぇよ。カフェ巡りを趣味としてる輩を排除するプログラムは絶賛進行中よ」
ツッコミ「お前はどこからの手先なんだ!」
ボケ「高ぇカフェモカに店長自慢のレコード……」
ツッコミ「こわいこわい」
ボケ「地面にケツがつくくらい柔らかいソファ。壁に飾ってる誰も読まない本。ふわふわのシフォンケーキ!これで集中できて雰囲気いいって思える感性なんだから、そりゃMacBookも銀色の部分なくなるまでステッカー貼れるわなァ!?」
ツッコミ「過去に何があったんだ!!」
ボケ「…俺は孤独だよ」
ツッコミ「情緒!」
ボケ「どれだけカフェを憎み、カフェを巡る民を憎んでも」
ツッコミ「カフェを巡る民…?」
ボケ「結局はあのふっかふかのソファーでジブリのジャズバージョンを聴きたくなる。あの頃の俺は緊張してあの子のMacBookのステッカーを眺めてたな」
ツッコミ「何の話だよ!」
ボケ「俺のことなんて忘れてるよなあの子……まっ、エスプレッソみたいに苦い思い出です」
ツッコミ「カフェだけに? やかましいわ!」
二人「どうもありがとうございました」