月と猫
初めまして、私はそもそも小説を書くこと自体初めて書いてみましたので文章がしっかりとしていなかったり、言葉を間違えているかもしれませんが、優しい目で見ていただけると嬉しいです。この作品は春の涼しく、私が一番好きな時期を選んでこの世界に映し出してみました。猫というものは犬よりも感情が見えにくい気が私はしているので友達の家にいる猫をどれだけ愛でても私のことを覚えてくれているのかも全くわかりません。この作品中に出てくる猫はより人間に近く感情が分かりやすくしてあるつもりなので是非この猫が何を考えているのかを読み取って読んでみてください。それではどうぞ!
猫は一匹の子猫を咥えて二匹の子猫のもとに連れてきた。猫は子猫たちを囲むように痩せこけたお腹を子猫たちに向けて横になると月が映し出された池を覗き込んで悲しそうに鳴いた。しかし子猫たちは鳴かない。
子猫たちは静かに眠りについている。猫はそんな子猫たちを一匹ずつ丁寧に舐めていた。そして猫はまた、悲しそうに鳴いた。しかし子猫たちは鳴かない。
風が吹き、池に映し出された月は小さく揺らいだ。猫は池を覗き込み手を伸ばして水をぴちょん、ぴちょんと触れた。触れた池に映し出された月は大きく揺れる。猫はじっと月を見つめて悲しそうに鳴いた。しかし子猫たちは鳴かない。
月は、猫と子猫たちを照らしながら揺らぐことなく空にあった。猫はまた子猫たちを一匹ずつ丁寧に舐めてから起き上がり、空にある月を見て声の出ない鳴き声で鳴いた。子猫たちは小さく鳴いた気がした。
やがて月は沈み、東の空から日が昇ると池のあるお寺から人が出てきた。池の近くで寝転がる三匹の子猫たちを見つけ近づくと生きているかな、と優しく声をかけて撫でてあげると子猫たちは小さな可愛い声で鳴き始めたので人は温かい腕の中に子猫たちを抱え込みお寺の中へと持っていった。
子猫たちはお寺の人に大切に育てられ大きく育ち、死んでいった。
短い間でしたが読んでいただきありがとうございました。私の実家の近くには猫がたくさんいる猫屋敷があり、そこの猫はひと懐っこいので昔から猫は大好きでしたが子猫はどんどん増えていくしどこから食べ物を得てるんだろうとかしっかり食べれているのかなとかそういう気持ちをずっと持っていてそれらをこの作品に表してみました。月はなぜか自分を見つめてくれているような気になる事が私は多く、むかついている時や不安な時、緊張している時に月を見るとその時だけは全てを忘れて落ち着けることもあり、猫に月を見せてみました。あの猫の性別は女の子なので母親なのですが子猫はほとんど生まれたての状態なので目はまだ開いてもいなくてお寺の人に育てられた時にはすでに母親のことなど覚えてもいません。とても悲しいですね。お寺の人は町の中でとても評判の良い優しい主人だったらしくもしかしたら猫はその主人のことを知っていたのかもしれませんね。猫が起き上がった後どこに行ったのか、また、まだ生きているのかなどは皆様のご想像にお任せ致します!また私の作品が作品として成り立っていたら自信を持って次の作品も書かせていただくのでその時はよろしくお願い致します。