第二話 準備と計画
やぁ、みんな。また会ったね。今俺は驚いている最中だ。なぜかって?もちろん前回の出来事が夢じゃなかったからだ。
マジかよ。
説明するとやっぱりカレンダーは昨日?の日付を指しており、朝食も同じトーストだった。
やべぇ、おらワクワクすっゾ。
あぁ、でも今日でみんなとお別れかもしれないんだな。
「なぁ、お父さん。お母さん。」
「ん、どうした。」
「今までありがとな。俺を育ててくれたりして。」
「……谷鴉。」
「なに?」
「病院行くか?」
……へ?
「……大丈夫?谷鴉。なんかあなたおかしいよ?」
「谷鴉、お前何かあったのか?」
何でそうなるんだよ。息子が真剣にしゃべっているのに。
「もういいや、何でもない。行ってきます。」
俺は力強くしようとしたが、いろんな意味で悲しく挨拶すると、家を飛び出した。
そして今俺は学校に通っている途中だ。
今の時刻だと、3,2,1、……。
「谷鴉くん、おはよう。」
よし、ミッション開始。こいつがターゲットの田村 悠人だ。
「おう、おはよう。なぁ、今日の最初の授業ってなんだっけ。」
あくまで、俺は何も知らない一般人だ。今日何が起こるかも全部把握している。問題はそれからだ。どうにかしてこいつを主人公にしなければならない。きっと今回は異世界転移ものだから、こいつをどうにかして俺TUEEEEハーレム系主人公にしなければならないのだ。
こいつのステータスはあっちに任せるとして、人間関係をどうにかしなければな。
おっと、そろそろ時間か。3,2,1、……。
「おはよう、二人とも。」
そう、こいつが一人目のヒロイン候補。高崎 麻衣である。いわゆる幼馴染系であり。もちろん学校のマドンナという、王道の幼馴染である。ちなみに俺のタイプではない。
問題はこいつが彼のことが好きなのか……。いや、多分好きだな。今悠人の事、チラチラ見ていたし。よし、ひとまず一人目達成。あとは、5人ぐらいだろうか。……多いな。まぁいいけど。
「ねぇ、悠人。」
「ん?どうかしたの、まいちゃん?」
「あの、えっと、ごめん、なんでもない!……///」ピューン
「あぁ、行っちゃった……。」
……なんか、むかつくな。なんでこいつ、こんなに鈍感なんだよ。
さぁて、次に紹介するのはこいつだ。そろそろバケツが飛んでくるはずだ。3,2,1、……。
バッシャァァン。
「あっぶねぇ、傘持ってきて正解だったわ。」
「あ、谷鴉くんありがとう。」
「ちっ、面白くねぇ。おい、お前ら行くぞ。」
まぁお察しの通り、虐めっこポジションの光明 和鷹。成績優秀、イケメン、圧倒的信頼度の高さ。そのおかげでいじめの事を先生に言っても、信じてはくれない。
まぁ、どうせあとで悠人にぶっ飛ばされるのだろうけど。大草原不可避。
まぁ、時間は早く過ぎてゆき、現在休み時間そろそろドアが開かなくなるだろう。12:30に転移するので残り10分。よし、ここまでは予定通り。よし、眠くなってきたから寝るとするか。
「矢田部。一緒に部活のレポートまとめよう?」
「ん?まぁいいけど。」
……ん?ああああああああ!
「どうしたの?そんなにびっくりした顔して。」
「お前、何してるん……ッ!」
あぁぁぁぁぁ、床光っちゃったよ。
「えっ、なになに」「きたぁぁ!」
お前らはのんきだな。こっちは予定が狂って大変だよぉ。