書籍3巻発売記念 登場人物裏話
本編とは全く関係ないので、ご興味ない方はどうぞ読み飛ばしてくださいませ。
少し裏話的な何かを。
多くの読者様がご存じの通り、登場人物のほとんどはケーキ(お菓子)の名前になっています。
最初は一人一人考えていたのですが、エクレールが出たころ(ええ、そうです。初期も初期です)に、「まずいぞ、これはきっと途中でひねり出せなくなるぞ」と思いまして、ケーキから取りました。
その人のために開発され、お菓子や料理、お酒の名前になったりした人もいるので、まあ、反対でもさほどおかしくはないかなあ、と。
途中で名前を変えた人もいます。
そんな中、名前が変わらなかったメンバーの名前の由来などを。
● 楢橋 鈴 (リン)
オークの木は、楢の木。
楢の木から楢の木に飛ばされて異世界へ来た者、ということでこの苗字に。
● ライアン(オーリアン)キース ウィスタントン
私の中で、深い森のイメージが強くあったためか、登場人物は少しケルトっぽい名前にしよう、と、最初は考えていたんです。アイルランド、スコットランド、ウェールズ、のどこか、にはこだわりませんでした。こだわりのある方には怒られます。
Ryan (ライアン)=O'Riain(オーリアンはドルーの呼び方)です。
これには「小さな王」という意味があると知りました。
ミドルネームのキース(Keith)は「森」「ウッドランド」の意味らしく、
「森の小さな王」で、これに決めました。
話の中に建国王の名前は一切出ていませんが、実はRiainです。
なので、ドルーはRiainの子孫を表すO'をつけてオーリィアンと呼んでいます。
● ドルー
古代ケルトの祭司であったドルイドから。
ドルーのイメージはパパ サンタですが、ドルイドとしてもそう遠くない感じです。
● オグ(オェングス)
オェングスはAengus、またはÓengusと表記されるようです。
アイルランド神話で愛、(若さ、美、春、夢、と、この辺りは読んだものによって違います)を司る神のようです。(えっ、オグが?)
私が見た本には「選択」「強さ」を表すとあって、決めたのですが。
でも、それはアイルランドの猫の名づけの本であったことを告白します。
● ラグナル
ラグナルはRaghnall。辿っていくと「賢さ」「強さ」を表すようです。
二人の孫の名前に「強さ」を選んだ先々代のラミントン領主は、侵略と戦争を経験しています。
オグ、ラグ、と略すのに兄弟らしさが表れて、気に入っています。
ここからは、ウィスタントン家のミドルネームを。
ウィスタントン家(=王家)はミドルネームに「K」から始まるミドルネームとなっています。
書籍では英語を感じさせないほうがいいため、その辺りをはっきりさせていません。
● シュトロイゼル カイザー
Kayser。そう、「皇帝」。王になる者。
● シブースト ケンリック
Kendrik または Kenrik。意味は「ロイヤル・ルーラー」。つまり、統治する者。王。
もしライアンパパが王になっていたら、その長男のシブーストが王となる可能性もあったわけで。
● シュゼット ケイトリン
Katelynn (Caitlin)。意味は「ピュア、穢れなき」
●ギモーブ キアニー
Keane (Cian)。意味は「戦う者」
● オランジェット ケイガン
Kagan (Keegan)。意味は「小さな火」小さな火でも多くに希望と光を与え、強く輝く。
王様ですが、もともとは統治する者としては生まれていなかったミドルネーム。
● フロランタン ケイン
Kayne。意味は「小さな戦闘者」
以上です。
次に書くお話はケーキの名前という手が使えないので、また何か思いつかなくてはなりません。
このお話も最後が見えてきました。
あと少し、更新がんばりたいと思います。
いつもお読みいただきありがとうございます。





