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全てが急展開すぎるんですけど。2

予定日を守らなかったので初投稿です。


いきなりブックマークが3件も付いててびっくりしています……


(まさかProjectのメンバーじゃないですよね)


ご感想、お待ちしております。


「ここが面白くない、訴訟。」や「駄文乙」などのメッセージをお待ちしております。

〜翌日〜


「どわぁぁぁぁっ!」


 俺は朝からスライムの襲撃に遭った。


 まさか猫耳の所にスライムをけしかけようと考えていたら、自分が襲われることになるとは……


 まぁ、すぐに猫耳が駆け付けてきて追い出していたが。


 そして朝食を済ませると猫耳は


「さあシグレさん、魔法を取得する儀式をやりますよ!」


 と元気に言った。どうやら気分はましになったようで少し安心した。


 そして猫耳は俺を水晶のような物がある所に連れていった。


「これに手を当てればいいのか?」


 水晶に手を当てて能力取得、ってラノベでよく見るよね。


「あ、いえ。それをかじってください。」


「えぇ……」


 ラノベの知識とはなんだったのか。


 この水晶を?かじる?絶対歯が折れそう。


「おい、これって……」


 そう言って猫耳を見ると


「魔神よ、シグレに力を。シグレを祝福せよ。我はシグレに告げる。『フレ・コンスティアーラ』。」


 やばい。もう詠唱らしきものを始めちゃってる。というか魔神に詠唱って大丈夫なのか?


「あぁ、もうどうにでもなれ……」


 そう言い、水晶をかじる。


「………」


 あっ、これ、水晶みたいで食べられるものじゃないと思ったら氷砂糖みたいな感じで美味しい。


 調子に乗って水晶を食べ進める。



 ガリッガリッガリッ



 そして猫耳の詠唱は終わり、


「シグレさん、そんなに食べて大丈夫ですか?魔力酔い起こしますよ」


 と俺に言ってきた。


「これで魔法を使えるようになったのか?」


「はい。試しに鑑定してみますね。」


 鑑定スキルはあるのか……ってもしかして、これってもし俺が鑑定されたら異世界人なのがバレるんじゃないのか?


 仮に猫耳はすでに知っているから大丈夫だとしても、他の人にバレたら……


「シグレさん?シグレさん!鑑定が終わりましたよ!」


 その声で我に帰る。


「あっ、もう終わった?」


「はい。とりあえずは……で、結果なんですが、それが……」


 何か嫌な予感がする。ラノベ特有のハプニングか?


「もしかして魔法が取得できていなかったとか?」


「いや、そうじゃないんですが……まず、魔力が白銀竜神の16倍、つまり常人のおよそ8千万倍、さらに魔法が……『白紙』です」


「ごめん。俺にも分かるように頼む」


「あ、はい。まず魔力は解りますよね?」


「まぁ常人の8千万倍っていうのは理解できないかな」


「……それは私も理解できないのでスルーしてください。で、白銀竜神というのは現在、知られている限り最高の魔力の持ち主なんです」


 それの16倍って……いくらなんでもチート過ぎじゃないですかね。


「で、『白紙』

なんですがここの言葉では【クロイン】と呼ばれています。」


「何か白紙って響き的に強そうだな。何かを無に返せるとか?」


 そう言うと猫耳は


「とんでもない!そんな能力じゃなくて、もっとやばい能力ですよ!」


 無に返せる、というのもなかなかやばい能力だと思うんだけどね。


「そもそも魔法というのは呪文を特殊な紙に書いてそれに魔力を捧げることによって使われていたんです。今では詠唱が一般的ですね」


 そう言って猫耳は表情を変え、


「しかし、その『白紙』というのはそういった基本的な魔法の理から完全に外れているんですよ!?」


と少し興奮しながら言った。


「えーと…つまり禁術?」


「あ、禁術ではありませんよ。そもそも古代の魔法かつ、マイナーな魔法なので誰も使える人なんていませんからね」


 あ、やばいもの引いたかも。


「で、魔法の中身ですが、この魔法はその特殊な紙を記憶上にしまえ、しかも新しい魔法さえ、作れるのですよ!」


「……よく分からないからもう少し分かりやすくお願いします」


「つまり、シグレさんは詠唱なしで魔力を固めて好きな魔法をほぼ好きなだけ撃てるということです」


「……」


「シグレさん?」


「まさか……俺って本当に異世界転移モノのチート系主人公になれたのか…?」


「シグレさん、言ってる意味が分からないです」


「あぁ、ごめん。びっくりするほど主人公補正で驚いた。」


「あ……はい。よく分かりませんが魔法の試し撃ちでもしてみたらどうですか?」


「あぁ、はいはい……」


 どうせオチは見えている。


「(出力5%で+氷の+柱を+真上に+生やす)」


 これもラノベの知識だ。言葉を組み合わせて魔法を打つときは設定は正確にと書いてあった。


 ……ここで一つクイズをしよう。常人の8万倍の魔力で出力5%、つまり常人の4000倍で魔法を撃ったらどうなると思う?




 正解:森一帯が氷の塔を中心として凍りました。



「シグレさん、決して悪堕ちしないでくださいね」


「……何でそんな言葉は知ってるの?」



次話投稿予定日→7月末

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