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5話 適応力が尋常じゃないんですけど。 1

やっと5話です。

後書きに色々書いてあるので初投稿です。

ではどうぞ。




危うく連続投稿記録が途切れるところだった


「さぁ行きましょう!二人のラブラブモンスター狩りに!」


「変な名前付けるなよ……」


 そう言って扉を開ける。すると向こうからヨロヨロと歩いてくる人影が見える。


「シグレさん、あれって迷い人じゃないですか?」


「そうだな。迷い人だな」


 俺はあのヨロヨロと歩く迷い人をいやというほどよく知っている。


「……早雪?お前もここに来ていたのか……」


 そう言うが、それどころではないらしく早雪は俺の声に気付く様子はなく、


「あぁ……そこの方よ……何かお恵みを……道に迷いました……」


 と言ってユーリに抱き付いた。警戒心がまるでないなこいつ。俺たちが盗賊とか奴隷商人だったらどうするつもりなんだ。


「あぁそれは大変でしたね。とりあえず家の中にどうぞ」


 そう言ってユーリも早雪を家に入れる。こっちもこっちで警戒心が皆無だな。


 ちょっと悪いことを思い付いてユーリに耳打ちをする。


「(なぁ、ユーリ、こいつを一芝居打って驚かせていいか?)」


「(いいですよ。シグレさんにも何か考えがあるんですよね?)」


 まぁあるといえばあるが、ただの悪巧みである。


「さて……ようこそ、我らが食糧よ、我は貴様を歓迎する!」


「え、えーと、がぉー!」


 ユーリさん、それだとただの野獣です。早雪にバレるぞ。


 しかし早雪は俺の予想とは裏腹に、


「ふぇっ!?食べ……きゃあああっ!私は食べないでー!」と本気でビビっていた。


「人間を頂くなど、久しぶりだ……」


「がぉー!食べますよー!」


 ユーリはこれで精一杯の演技なんだろうな。完全にアホの子だけど。


 一方、早雪は


「ふぇっ!?せ……せめて食べるとしても……痛くしないでください……時雨……助けて……ひぐっ、」と泣き出してしまった。


「えっ、あっ、シグレさん!どうするんですか!泣き出しちゃいましたよ!」


「おい、名前を呼ぶな!早雪にバレるだろ!」


 この状態で俺だとバレたらコロサレル。けど、今更引き返せないぞ……


 そう思っていると案の定、


「ひぐっ、シグレ……?って時雨!?ヒキ時雨なの!?」


 ほらバレた。これ命は無いな。どうする?ごまかすしかないよな。どうせバレて殺られることに変わりはないだろうが。


「シグレという名に心当たりは無いな。さて、心の準備はできたか?」


「できるかっ!もう騙されないわよ!そのイカれたような死んだ目!さっきは空腹で気付かなかったけど時雨でしょ!」


 鳩尾に鉄拳を喰らった。流石、有段者の拳は全身に響くぜ。しかもそれを連打連打連打。あぁ俺の意識よ、さようなら。


 俺は自分がやったことを後悔しながら昏倒した。


「うわぁぁ!シグレさんが息してないですよ!?うわぁぁ!」



−−−−−−−−−−−−−−−



「……ひどい目に遭った」


「当たり前だよねぇ?私を驚かせて、危うく気絶寸前、それがか弱い女子にする事だと思う?」


「自分の事をか弱い、とか言う奴はか弱くないと思うぞ」


「シグレさん、少しは反省してくださいね」


 あんたもノリノリだっただろ。


「あぁ、はいはい。普段ヒキ時雨だのと呼ばれていたからつい、な」


 ヒキコモリであるのは認めるがそのあだ名はどうしても我慢ならない。


「だからと言って、女子に食べるなんて言うのは無いでしょ……こっちは色々散らすと思って本気でビビったんだから……思わず時雨に助けを求めちゃったし」


「そうですよ、シグレさん。女の子に食べるなんて言っちゃダメですよ?」


「いや、食べるってそういう意味じゃなくて食糧的な意味だったんだが……」


「全く……性犯罪の被害者も嫌だけど、カニバリズムの犠牲者なんてもっと御免よ」


「カニ……シグレさん、カニの犠牲者って何ですか?」


「あぁ、ユーリが精神衛生上、知らなくて良いことだ」


 教えてもよいのだが、絶対に後悔しそうだから教えるのはやめておこう。


「えぇー、ずるいですよシグレさん!私にも教えてください!」


「いや、教えない。絶対に後悔するから」


「……時雨。その引っ付いているのは何なの?時雨の嫁とか?」


「まぁ……そうだな」


「そうよね、そんな訳ない……ん?今何て言った?」


「まぁ、そうだなって言ったぞ」


「えっ!?ヒキ時雨が?こんな可愛い猫耳娘を?何かの冗談でしょ?」


「気持ちは分かるがいちいち反応が失礼なんだよ。一応式は挙げていないが、この通り、同棲はしてるぞ」


「は?こんな小さい娘を?」


「小さいってもう15才だぞ?こっちの世界では成人だ」


「年齢なんか関係あるか!このロリコンがぁ!」


 そう言うと早雪は綺麗な延髄切りを俺に食らわせた。あぁ、綺麗な川だなぁ。


「あぁっ!またシグレさんが息してない!」



後書きです。

ここに、色々大事な事を書いておきます。


・投稿ペースについて


 1日1話以上投稿を続けていますが、一応Projectのメンバーも受験生なので、たまに休むときがあるかもしれませんが、ご了承ください。


・Q&A(今までに来た質問に答えます)


Q:ゆきんこ(代表)以外は何をしているの?

A:キャラクター原案などをやっています


Q:短編はいつの話?

A:短編は4話の途中辺りの何日かの話です

Q:結局この世界はMMOの世界観なの?

A:微妙に違います



※その他の質問はストーリー上、明かせないことばかりなので秘密とさせていただきます



・最後に


 気が付いたらブックマークが7件に増えていて作者は泣きました


 これからも応援よろしくお願いします!

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