短編5 情報魔法はもっと空気を読め
「情報魔法、起動!」
「あっ、その掛け声はカッコいいですね!」
「まぁね。俺のステータスを表示してくれ」
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名前:黒崎 時雨(Lv.68)
称号:鋼鉄の樹竜神と化したもやし
種族:人間(人外)
職業:なし
性別:男
年齢:16
HP:36/36
MP:2,147,483,646/2,147,483,648
攻撃:1,024
防御:131,072
能力:『白紙』
魔法:火:Lv.8
氷:Lv.64
雷:Lv.1
地:Lv.5
光:Lv.10
闇:Lv.1
知:Lv.20
スキル:主人公補正
樹竜の加護
鋼鉄魔神の加護
非断の決意(呪)
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「やっぱり魔法のレベルが上がっているな……」
「私には魔法のレベルと言われてもさっぱりです」
「え?何か俺のステータスには魔法のレベルのようなものが書いてあるんだけど」
「多分それはシグレさんが付けた機能のおかげか、何らかのスキルのせいでしょうね」
「あ、あぁ、あのスカウター風の機能か……」
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・魔法について
魔法は魔力を形にしたものである。大体は術者のイマジネーションに委ねられているので、青色の炎や黒い水魔法なども理論上はできるが、炎は青色という固定観念があるため出来ることは極めて稀である。
「もちろん青色の炎の方が高温であることは言うまでもありませんね」
魔法は厳密には階級があるがあまり知られていない。具体的には属性レベルを上げることにより高い命中率かつ、高速で撃てるようになる。
・属性レベルを上げるには
とにかくその属性を撃つしかない。ちなみに同じ魔力消費量ならば大きく撃つより小さく撃った方が経験値はたまりやすい。
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今何か情報魔法が途中で補足を入れたような気がする。そんな事までできるのか。
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−ちなみに時雨さんが属性レベルを見れる理由はスカウター風の機能ではなく、ただの偶然です−
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「嘘付け。そんな偶然があってたまるか。どうせ、びっくりするほどの主人公補正だから、とかだろ?」
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−ご名答−
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「……この情報魔法って神が操っているとかじゃないよな?」
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−私は情報魔法を司る神ですが?−
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「いや、そんなあっさりと言うか……何か神は身近にいました。はい、そうですか。になるだろ!?面白味も何もないじゃないか!」
「シグレさんが壊れた!?」