短編3 不思議な力
「助けてゆーりん!」
「ゆーりん……シグレさんがそう呼びたいならいいですよ?」
「すまん。元いた世界にそういう言葉があってな……で、この世界って魔法とスキル以外に何か他に不思議な力のようなものはあるの?」
「ありますよ。例えば錬金術や召喚術は魔法とは違うくくりであると考えられていますよ。詳しくは知らないので、また情報魔法を使ってみれば良いのではないでしょうか?」
「そうか。今日もこれで調べるか……この情報魔法、すごいんだが不気味なんだよな……」
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・錬金術について
錬金術はいわゆる物質調合であり、回復薬などの生産ができる。
この技術が生まれたことにより、かつては薬鉢などを使い調合していた薬品などの生産がより早く、より簡単にできるようになった。
あまり知られていないが、実は情報魔法の一種であるため、情報魔法のレベルを上げないと錬金術は取得できない。
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「なるほど。俺は情報魔法のレベルが16だから覚えているということか」
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Tips:シグレさんの場合は鋼鉄の魔神の力を取得しているからです。
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「……これ思ったこと何でも答えてくれるんだな」
「多分シグレさんが特殊なんだと思いますよ。私の情報魔法にはそんな機能はないですしね」
「あぁもう主人公補正って怖いな!次行くぞ!次は……」
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・召喚術について
召喚術とは魔物を使役する力である。
主な召喚術の覚え方は魔物の落とす宝石を手に入れる事であるが、現代では自分で作ったクリーチャーを使役する、または魔物を捕獲して服従させることが一般的である。
白銀竜神をはじめとする竜神は、従えた竜を召喚することができる。
ちなみに魔物が死ぬとその使役は解除される。ご利用は計画的に。
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「おっ、こっちは今すぐ使えそうだな。樹竜を呼び出せるのか……」
「シグレさん、何か嫌な予感がします……」
「出でよ、樹竜ヴェルスィン!」
「ふんふーん♪ってシグレ!?水浴び中に召喚するとは何事だ!」
「あぁ!すまなかった!とりあえず服を着ろぉ!」
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「……シグレさん、これも主人公補正ですか?」
「……まぁそうだろうな」
「……シグレよ。今度水浴び中に召喚したら貴様の入浴中に突撃してやるからな!」
「……それは勘弁してくれ」
「シグレさん、男は大きさじゃないってリーラさんが言ってましたよ?」
「それは慰めになってないからな!」
次話投稿予定日→8/5