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プロローグ

初めての連載小説です!!

おそらく不定期更新となってしまうのですが。

頑張って書き進めたいと思うので

よければ読んでいってください。


あっ、タイトルはもしかしたら変えるかもしれません

そこだけご了承ください。

 

 これは、とある世界における物語である。

 その世界に大陸という概念は無く、あたり一面は真っ黒に覆われているだけのように思えるだろう。だがその空間の中をよーく目を凝らしてみるといい、そうすれば気づくはずだ、つかず離れずの距離を保ちながら異質な存在感を放つ直方体たちを・・・・・。真っ黒で埋め尽くされた中浮かぶように存在するそれらは、黒く埋め尽くすものの本質が水であることを考えると、さながら灯篭流しのようである。

・・・・・・色味を考えなければだが。

 さて、そんな直方体たちだがこれにもそれぞれの歴史やストーリーがつまっている。この直方体、名前を箱庭というのだが、この箱庭一つ一つの中に地面があり、植物や動物、そして人、果てには国があるのだ。当然その特色も箱庭ごとに違っている。村町や城を形成しているものがあれば、すべてが水に浸かっているものまで、その箱庭がある数だけ未知なる世界が待っているといえるだろう。まあ、そこに住んでいる者たちからすると、他の箱庭に渡る手段などほぼないのだからあまり関係ないのだが。ただ何事にも例外はある。遭難するのを覚悟で海に飛び出し奇跡的に流れ着くもの、もしくは、箱庭という世界をまわる義務をもった貴族など・・・・・。まあ、その貴族について詳しい事の説明をここでするのは無粋というものだろう。どうせすぐあとに語られるのだからな。

 ふむ・・・・・それにしてもここまで長くなってしまった。おっといかん、もうすぐに始まってしまうじゃあないか、今から起こる新たな物語についてな。それは一人の少女からはじまるのだ、彼女がとある貴族と出会いどのような人生を歩んでいくのか、見ていこうではないか。

 さあ・・・・はじまるぞ。



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



「あぅぅ、おもーい・・・・・」


「ミリア!!そいつで最後だから、ちゃきちゃき運べ!!」


 ここはフィッツガルド王国城下町のとある道具店、これまた町の中でも隅っこにあるんだけれども、そこで両手いっぱいの荷物を抱えてこき使われているのがあたしことミリア・シーグラント。うだるような様子のあたしに向かって喝を飛ばしてくるのがこの道具店の店主たるおじさんである。こんな吹けば飛んでいってしまいそうなくらい小さい店と同じくらい心が狭いので、あたしはいつもいつも体力の限界まで働かされるのである。

 なんでこんな店で働いてるかだって?そりゃああたしだって好きでこんな店に雇われてるわけじゃないよ。今すぐにでもこの荷物を地面に叩き付けてやりたいくらいさ。なのになぜかって聞かれたら、生活費をかせがないといけないからだ。まあようはあたし一人だけで生活してるってこと。家に帰ったって父さんも母さんもいないんだ・・・・・。数年前に二人とも事故で死んじゃったの。詳しいことは覚えてないけど・・・・・あたしはずっと涙を流してた。これだけは覚えてる。その日から家の中がひろくなっちゃって、しばらくは近所の人たちに助けてもらってたんだけど・・・・・。この国では女の人は14歳で成人を迎えるんだけど、あたしもそのころになってから思ったわけだ。このまま世話になりっぱなしじゃいけないって。その日から仕事をさがし始めたわけだけども、いままで助けてもらってばっかだったあたしには世間一般の常識やマナーってのが身についてなくてね、こんな微妙な人材どこも雇ってくれないわけだよ。

 そんな中で唯一雇ってくれたのがこのおじさん。でも雇われたその日からきっつい仕事をやらされてなんだこのおやじ!!って思ったりしたわけだ。あ、誤解してもらっちゃ困るけど昔のあたしはこんな活発なしゃべり方してないからね!!おじさんのもとで働いてたらいつの間にかこんな性格になっちゃったの。まあ、間違った常識とかもそのつど修正はしてくれたんだけど・・・・・。そんなこんなで16歳まで働き続けた今、あたしは前と変わらずこき使われているのである・・・・はぁ。


「あーもー・・・やっと帰れるー!!」


 あたしは疲れた腕を慣らすように振り回しながら足取りはしっかりと帰路についていた。空は夕焼けに包まれており、朝の喧騒はどこ吹く風のおだやかな道と・・・・・


「なってるはずなんだけどねー・・・どうなってんだこりゃ」


 いつもならほとんどの店が店じまいの準備をする時間帯でほとんど人が出歩かないはずのその道には、ミリアの向かう場所とは逆向きに怒涛の勢いで人が押し寄せて来ていた。


「いつものような静けさが好きなんだけどなー・・・・」


 そんなことをいってもこの状況が解決するわけでもなく、仕方なしにと歩を進めるミリア。


「・・・・・それにしても、なんでこんなに人がいるんだろ?」


 辺りの騒ぎの原因は何であろうかと、周囲でなされる会話に耳を傾けようとすると、


「おい!!箱庭貴族がこの国に来ているって本当か?」


「ああそうだ!!今日の昼にあの門が開いたのを見たやつがいるってよ」


「あの門が!?そりゃ確かなんだな!?」


「だからそれを確認しようってみんな走ってんじゃねえか!!出遅れる前に行くぞ!!」 


「ああ!?ちょっとまて俺も行くぞ!!」


 すぐ近くにいた二人組の男たちがそう言い合うや我先にと走り出していってしまった。


「箱庭貴族ねぇ・・・・・・」


 あたしはどこか呆れながらも、あの二人組が放った言葉について反芻してみた。箱庭貴族・・・・・あ、城の人たちとかは様つけてたっけな・・・・・。まあ箱庭貴族ってのはこの壁で囲まれた箱庭が複数あったとして、各箱庭に異常がおこらないように監視する役目を・・・・もってるんだったかな?だから定期的に各箱庭に・・・どうやるのかしらないけど・・・訪れて、もし異常があるとしたらそれを取り除いたりもするらしい、事実この国の成り立ちにも箱庭貴族が関わっているとかいないとか。

 ちなみにどうも説明が曖昧だったりするのは最後に箱庭貴族が来たことがあるのがちょうど100年も前だったりするからだ。この箱庭の創生神話と並べられるくらいにこの箱庭貴族の話は伝説となっていて、だれもその存在を信じちゃいなかったんだ。・・・・・・それも今日までだけど。

伝説にはもう一つ補足があって、このフィッツガルド王国が接している箱枠の壁には、西と南に二つの大きな門があるんだけど、そのうちの西の門が箱庭貴族がくるときに迎いいれるための門らしいの。それが開くってことは・・・・・・だからさっきの人たちはあの門が!!あの門が!!っていって走っていったんだよね。


「まっ、あたしには関係ないか」


 そりゃああたしだって興味がないかと言われたらあるって答えるけど。確証のない噂をたよりに、疲れた体に鞭を打ちながらあの騒ぎに飛び込まなきゃいけないって考えたら・・・・


「んーっ、やっぱり家よねー」


 そうやって気持ちよく伸びをしながら歩いていたときである。

あたしは押し寄せる大群を抜けきったこともあって油断していたのもあるだろう。

目をつむりながら今日の疲れを伸ばしていたあたしに、一つの衝撃がおそった。

・・・・・・ようは前方不注意で前から来る人にぶつかってしまったんだ。


「うゎっ!?」


 思わぬ衝撃に体が後ろに跳ね返る。慌てて受け身を取ろうとしたとき、そっと背中を一本のてがささえた。


「えっと・・・・・・だいじょうぶかい?ごめんね、あまり前をみていなくってさ」


 申し訳そうな顔しながら謝る男性。おそらくさっきぶつかったのも同じ人なのだろう。

とても身長が高く、どちらかといえば細いとおもわれる体型をしていたが、しっかりとその細腕一本であたしをささえてくれている。


「あ・・・・・いや・・・・あたしも前みてなかったから」


「それじゃあお互い様ってことで」


 あたしが軽く自分にも非があることをつたえると、男は柔和な笑みを浮かべながらそう言った。

そういう男の姿をよく見たとき、ようやくその奇異な姿に気が付いた。あたしを含めて多くのフィッツガルド王国人は栗色の髪をもっているのだが、男のそれはまばゆいばかりの金髪で、その服装もどこか高貴さを感じさせる意匠を凝らしてある。

そのような服をきてるのは少なくとも王族、もしくはそれに近しいひとたちだけだ。

でも血統を重んじるかれらには金髪なんぞありえないはずである。

・・・・・・・・・・・つまりそれは


「もしかして、あんたは・・・・・」


 そして男はあたしの考えを読んでいるかのごとくこういった。


「そうだよ、僕が箱庭貴族さ」


そして先ほどと同じように柔和な笑みを浮かべる伝説の人を見ていると、

これから新たな物語が始まる、そんなきがしたのだった。

導入部・・・・・

悩みに悩んだ末にえらいことになってしまった・・・・・・

これは小説としてどうなんでしょうか?気になります><


一応これからこのあとがきには

この世界の細かな設定でも載せていこうかなとおもっています。

ちょっとづつ、ちょっとづつですけど(笑)

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