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第13話「ヒサシブリ」


上屋(起きろ俺…起きろ…起きろ…起きろ………)

上屋「…はっ!!」


上屋は目が覚めると瞬時に起き上がり周囲を見回す。すると見先とコマチが死闘を繰り広げていた。上屋の目には見先が優勢に見える


見先『アアアアアアッッッ!!!!』

コマチ『どんどん化け物になってるねえ〜!』

コマチ(これがそうか!これがウィルマン!!)

コマチ(楽しい!楽しい!!楽しい!!!)

コマチ(知るって…無知じゃないってこんなにも……)

コマチ(楽しいんだあ♡)

上屋「暴走してる………!」


体を動かそうとするが、まだ思うように動かないようだ


上屋「っ…」

上屋(まだ動けねぇ……!!)

上屋(このままじゃ見先は………!!)


見先は触手を器用に使いコマチを追い込み続ける。コマチはそれに対応できずにただやられるだけだ


コマチ(これが"痛い"!!)

コマチ(これが"怖い"!!)

コマチ(知ってる!今の俺は理解できてる!)

上屋(なんとか体を動かすことができれば……!)

上屋(クソッ…なんでこんな時に俺は……!)


俺はどうなったっていい……ただ俺は………


コマチ『クククク!!!はっはっはっ!!!!』


果穂や上屋さんを傷つける病原菌(こいつら)を必ず殺す


見先は触手でコマチをどんどん追い込み、やがてコマチは血だらけになりながら地面に這いつくばるように倒れる


コマチ『ハァッ……ハァッ………』

コマチ(痛い!!痛い!!でも嬉しい!!感情を知ってる俺が大好きだ!!)

上屋「見っ………先……」

見先『ハァァァァ……』


見先はコマチの胸ぐらを掴み地面に叩きつける


コマチ『うぅっ……!!!』

??「君…か……」


その瞬間突然、目つきの悪い見知らぬ男が見先の目の前に現れ、見先を蹴り飛ばす


見先『ガァッ……!!』

コマチ『楽(がく)ゥ!』

芝野「カバキコマチ、あいつはなんだ」

コマチ『……"ウィルマン"』

芝野「…………ほう」

上屋「お前…………」

芝野「!」

芝野「上屋さんか」

上屋「芝野ォ!!!」

コマチ『知り合い?』


【芝野楽(しばのがく)(30)】


芝野「カバキコマチにやられたんですか?まだまだっすね」

見先『ガァァァッ!!!』


見先は触手を気色悪くうねうねと動かしながら芝野に襲いかかる


芝野「少しは黙ってろ」

芝野「"ウィルマン"」


芝野は手のひらを見先に向けると、その手のひらから複数の血の刃を突き出し、見先の胸、腕、足を刺す


見先『ガ…………ッ』

芝野「………」

上屋(体が動く……!)


上屋は瞬時に立ち上がり、芝野の元へと走っていく


上屋「見先を離せ!!芝野!!」

芝野「見先…こいつの名前か」

芝野「上屋さん、こいつは可能性の塊ですよ」

上屋「お前の言うことなんか知るかよ!!』


上屋は能力を使用し上屋に殴り掛かろうとするが一瞬で避けられてしまう


上屋「っ………」

芝野「こいつは"ウィルマン"ですよ」

上屋「ウィルマン?なんだそれ…」

芝野「…知らないのか」

芝野「だったらあんたも知らないままでいい」

芝野「世界の進化に置いてかれろ」

見先「は………っ!!」


見先は突然目が覚める。どうやら意識が戻ったようだ。だが体に血の刃が刺さっている見先は目覚めると同時に痛みが走る


見先「っ…………!!!」

見先「痛った……!!」

見先「はぁっ!?なんだこれ!!!」

上屋「見先!!!」

芝野「フッ…間違いない」

芝野「本物だ」

コマチ「でっしょ〜ん…」

見先「はぁ…?誰だ…あんた………」

芝野「お前と同じ能力者だ」

上屋「何が"同じ"だよ……」

上屋「見先と一緒にすんな!!!」

上屋「WBCの裏切り者!!!"日本の汚点"!!!」

芝野「…掘り返さないでくださいよ」

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