表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黄金に輝く瞳  作者: 茜雫桂香


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/34

イエネオス家


ー頭痛い


ガンガンと襲う痛み


瞼を上げると、ぼやけた視界が見慣れない天井をとらえた。


ー?!


痛っ


痛くて起き上がれない。


ーここどこ?!


目だけで、ぐるりと見渡す。

レースでベッドを囲っているのか、天井は天使が楽しそうに踊ている絵が描かれている。


その天使に耳ついてない?

見たことない花の模様がシックに描かれていて、どこかの宮殿の中みたい。


これは夢?そう錯覚させてくるが、頭が痛い。




「お目覚めですか」


そう声がすると、にょきっと視界に狐が入ってきた。


「ー?!」


驚いていると、

器用に僕の上半身を起こしてくれた。


ー2足歩行している?!服着てる?!


執事服を身にまとった狐は、凛々しく細い特徴的な瞳を更に細くして微笑んでいる。



「お話ができますか?お庭で倒れていらしたんですよ」


ー庭で倒れてた?!


はっと僕は胸に抱えていたジロウを探した。

慌てている僕に狐は背中を向け


奥のテーブルに置かれていた白い箱を持ってきてくれた。


「お探しは、こちらのはー」


言い終わる前に僕は奪いとるように箱を胸に抱えた。


痛い、頭が。


くらっとした僕を見て、


「まだ安静にしてください。強く頭を打ったようなので」


痛みが走る頭に手をやると、包帯を巻かれていた。


ー手当してくれたのかな。


狐を見上げると、にこりと微笑んで

少し待っているようにと、部屋を出た。


ベッドの上に上半身だけ起こし

綺麗な柄が入っているクッションに身を預け待っていると



コンコン


「失礼する」



ー?!


入ってきたのは、大きな2mくらいある黒い狼だった。

大きく艶のある毛に、銀色の刺繍が入った黒のシックな服を身にまとい

その後ろには先ほどの狐がいた。



「私はこの家の主、マブロ・イエネオスだ」


迫力が凄い。僕は怖くて視線を落とした。

ふわっと風が頬撫でると、いい匂いが鼻をかすめる。


マブロが椅子に座り、僕に顔を近づけた。


「すまない。立ったまま話すと怖かっただろう」


そう優しい声が聞こえて視線を上げた。

そこには鋭い目が細く、口角が緩やかに上がり微笑んでいた。


ーかっこいい


「あ、あの、僕」


ー?!


話し出した自分の声に驚いた。

声が僕の声じゃない。幼い。


マブロ越しに見えた大きな鏡に自分が反射していた姿を見て目を見開く。


ー子供?!


そこには頭を包帯で巻かれた子供がいた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ